2015年1月4日日曜日

映画評 『鍵泥棒のメソッド』

笑いあり、ハラハラドキドキもあり、さらに恋愛もあり。満足!


 二人の男が入れ替わるというストーリーなのだが、その二人の生活環境が真逆で、しかも性格も真逆。
 人はいいが、とんでもなくマヌケでズボラな男を演じるのが堺雅人。完璧主義者でキレキレの男を演じるのが香川照之。この配役と、真逆さを際だたせる演出が秀逸。笑いあり、シリアスあり、恋愛ありのストーリーを堪能した。
 ベストセラーを原作とした映画ばかりの邦画界にあって、(本作にも原作はあるが)先入観なしに楽しめた作品だった。お勧めの一本。

【粗筋】
 役者志望のダメダメ男(桜井)が、ひょんなことから記憶を失った暗殺者(コンドウ)と人生を入れ替わる。超几帳面で完璧に仕事をこなすコンドウの仕事を桜井がこなせるわけもなく、裏社会の仕事でドジを踏んでピンチを迎える桜井。記憶を失ったコンドウに、この危機を脱出する手助けをすることができるのか。

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