2014年6月29日日曜日

【予想の回顧】宝塚記念、三宮S、東京ジャンプS(2014)

 宝塚記念の本命は◎ウインバリアシオン。道中は後方馬群の外をキープした。1コーナーまでに、ゴールドシップが最後方から先頭集団へグイグイ押し上げていく。珍しい光景だ。そのままの隊列で3コーナーへ。ウインバリアシオンはいい感じで外を上がっていったのだが、4コーナーでメイショウマンボにはじかれるような形で大外に振られた。結局これが致命傷になり、7着に終わった。とはいえ、前が残る展開だったので、不利がなくても勝ち負けまでは厳しかったかもしれない。
 勝ったのはゴールドシップ。3、4番手からグイッと抜け出して3馬身差の圧勝。初の宝塚記念2連覇を達成した。時計のかかる馬場では本当に強い。ヨーロッパのレースのほうが向いているかも。
 馬券はハズレ。

 土曜の阪神メインは三宮S。
 本命◎ドリームコンサートは好発を切ったが下げて外の進路を探す。ところがスムーズに外に出せず、揉まれて嫌気も差したのか、12着に惨敗した。どうしても外に出さないと伸びない馬なのかもしれないが、好発を切ったのだから、下げずに馬群を抜けてきてほしかったと思うのは結果論なのだろうか。武豊騎手とは手が合わない印象。

 東京ジャンプSは本命◎メイショウヨウドウが見事に勝利。ところが、馬券を買っておらず、予想が当たっただけに終わった…。

 今週は予想は3戦1勝、馬券は2戦0勝。他のレースもチョロチョロでややマイナスに終わった。このところ同じような結果が続いているが、大負けしないだけよしとしておきたい。
 来週からは後半戦。気分一新、上昇気流に乗っていきたい。

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2014年6月28日土曜日

【予想と与太話】宝塚記念(2014)~三強の中からこの馬~

 今週は上半期の総決算、宝塚記念。もう今年も半分を過ぎようとしている。まったく早いものだ。
 このレース、回避する有力馬が多い時期もあったが、近年はそれなりにメンバーが揃い、盛り上がりを見せている。今年も、横綱・大関級の3頭が出走する。この調子で続いていってもらいたいところだ。

 宝塚記念といえば思い出すのがメジロライアン。常に人気を集めるがクラシックを勝つことができず、4歳の宝塚記念でようやくGIを制したのだった。惜敗を続けていたGIでの鞍上はすべて横山典騎手。今ならどこかで乗り替わりになっていただろう。馬主、調教師、騎手の関係が(良い悪いは別にして)今とは違った時代だった。

 レースにいってみたい。
 本命は◎ウインバリアシオン。この馬もGIで惜敗を続けている馬だ。上記のメジロライアンをはじめ、宝塚記念はこういう馬がようやく念願の勝利を手にすることが多い。ウインバリアシオンもそれに続いて、悲願を達成してほしい。脚元に不安のある馬だが、しっかり調教できているのも心強い。
 推奨穴馬はホッコーブレーヴ。6歳になって突如やる気を出し始めたのか、今年に入ってGIIで2着、GIで3着と好成績を収めている。もう一丁があるかも。

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2014年6月27日金曜日

【予想と与太話】三宮S、東京ジャンプS(2014)~ムラ駆けだがこの馬で~

 ワールドカップの日本のグループリーグ敗退が決まり、今週は落ち着いて競馬ができそうだ。にしても、グループリーグ敗退という結果は、それほどの大事件なのだろうか。想定の範囲内だと思うのだが。ちょっと騒ぎすぎのような。

 そんな土曜の阪神メインは三宮S。メインレースに条件戦が増えてくると「夏競馬だなあ」という感じがしてくる。
 三宮とは神戸の繁華街。京都で仕事をしている私から見ると、神戸は海もあってオシャレでいいなあと思うのだが、神戸の人から見ると京都のほうが上品で落ち着いていて、よく見えるらしい。お互い、隣の芝生は青く見えるということなのだろう。

 レースにいってみたい。
 この時期の準オープン戦はオープンからの降級馬が幅をきかせる場合が多いのだが、このレースは降級馬は一頭だけ。他のメンバーもこのクラスで勝ち負けしている馬は少ない。ぶっちゃけ、レベルのレースは低いと見た。
 本命は◎ドリームコンサート。ここ4走の成績が8着→2着→11着→2着とムラ駆けで、8着と11着は武豊騎手が乗ったときのもの。今回乗るのも武豊騎手だ。最内枠も好条件とは言えず心配事が多いが、武豊騎手の意地に期待したい。
 推奨穴馬はメイショウゾンビ。休み明けだが、連勝中の勢いが怖い。

 東京ジャンプSは◎メイショウヨウドウが本命。

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2014年6月24日火曜日

書評 東野圭吾『パラドックス13』(講談社文庫)

東野作品には珍しい、SFパニックもの。


 東野作品には珍しいパニック・サバイバル小説。謎解きはほとんどないが、ハラハラドキドキの展開に、一気に読み終えてしまった。
 とはいえ、単にハラハラドキドキだけではないのが、さすが東野氏だ。たった13人しかいない世界で、生きる希望を失っていく人と、生きる意味を持ち続けられる人。この対比が興味深い。改めて「生きる意味」を考えさせられた。

 映像化には向いているが、今のところ具体的な話はないようだ。おそらく、制作費がかなり高額になるためだろう。そんなケチなこと言ってないで、どなたかやっていただけませんかね。

【粗筋】
 いきなり、自分の周囲から人が消えてしまった。そんなバカな。しかし、その世界には自分一人だけではなく、13人の老若男女が生存していた。廃墟と化した東京で、この13人は生き残ることができるのか。未曾有の大地震や大洪水が彼らを襲う。
 なぜ、彼らの前から人が突如として消えてしまったのか。その秘密は13秒間の数学的矛盾(パラドックス)にあった。



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電動自転車を買った~保育園送り迎え用に~

 息子は保育園に通っており、今年(2014年)の4月から年少組になった。
 その保育園が移転した。広くて新しい新園舎はとても快適で息子も喜んでいるのだが、わが家からは遠くなってしまった…。これまではわが家と最寄り駅の間に保育園があったので、通勤のついでに妻が連れて行ってくれていたのだが、駅の向こう側に移転してしまったのだ。これはかなり痛い。

 移転後は送り迎えに自転車を使うことにした。行きは私が、帰りは妻が担当することに。ところが、これがかなりの重労働だ。しかも、これからもっと重くなっていく(息子が大きくなっていく)と考えると気が遠くなる。
「こりゃアカンわ」
と3週間でギブアップし、電動自転車を購入することにした。高い買い物だったが、3年間毎日使うのだから、価値はあるだろう。買ったのはこちら。


 電池容量は5 Ahタイプでも十分だったのだが
「割引もありますし、8.9 Ahタイプでも1万円も違わないですよ~」
とのセールストークに乗って、これを購入した。8.9 Ahあれば1週間に一度の充電で十分だ。

 そして、電動自転車通園になってから本日で二日目。使い心地は……超快適だ。噂には聞いていたが
「もう普通の自転車には戻れない」
という気持ちがよく分かる。ずっと誰かに押してもらっている感覚なのだ。これなら夏場でも汗だくにならずに送り迎えできそうだ。
 さらに、電動モードにはいくつか種類があるし、スタンドも安定感があるし、ライトも自動だし、その他にもさまざまな機能をもつ優れものだ。3年間(正確には2年と9カ月ほど)バリバリ使いたい。

 値段は張るが、子どもの送り迎え、坂道対策などで電動自転車の購入を迷っている人は、買って損はしないと思う。
 この自転車なら、息子を乗せてビワイチできそうな気がしてきた。

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2014年6月23日月曜日

書評 瀧羽麻子『左京区七夕通東入ル』(小学館文庫)

イカ京に恋をした女子大生の、甘酸っぱいラブストーリー。


 イカ京という言葉をご存じだろうか。「いかにも京大生」の略で、あまりイケてない京大生を揶揄した言葉である。おもに理系男子学生で、チェック柄のシャツをジーンズに入れて、黒いベルトをしているのが典型的な姿だそうだ。いまやほとんど死語だが、80年代に流行した呼び方である。

 ただし本書の主人公はイカ京ではなく、そのイカ京に恋をした女子大生だ。京大文学部のハナは、理学部数学科の「たっくん」に惹かれていく。ハナ、たっくん、そしてたっくんの友人であるヤマネくんとアンドウくんの4人を中心に、青春真っ盛りだけれど、ちょっと「イカ京」な学生生活が描かれる。
 好奇心旺盛で、まっすぐなハナが、どんどん恋に落ちていく様子には、オッサンの私も「頑張れ」と応援したくなった。ちょっと甘ったるいが、不快な甘さではない。舞台が京都というのも、物語の雰囲気に一役買っている。また、たっくんをはじめとする男子学生たちも個性的で、女心をくすぐるキャラに仕立てられている(見習わねば)。
 京都を舞台にした女子大生の甘酸っぱいラブストーリー。ハナの前向きな姿勢に、元気をもらった。

 ただ、本書の京大理系男子学生たちのイカ京ぶりは、ちょっと「いかにも」過ぎるかもしれない。ここまで「いかにも」な学生は、現在はもちろん、過去にもあまりいなかったと思う。京都の女子大生たちは、安心してイカ京に恋してほしい。



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2014年6月22日日曜日

【予想の回顧】ユニコーンS、函館SS、米子S、天保山S(2014)

 ユニコーンSの本命は断然人気のアジアエクスプレス。先団のやや後ろからレースを進めるが、手応えが悪い。案の定、直線もサッパリ反応せず、12着に惨敗。直線入り口で少し窮屈になる場面はあったが、それがなくても見せ場はなかっただろう。断然人気の馬を本命にして撃沈すると、ショックが大きいなあ…。

 函館SSは、◎スマートオリオンが3番手で直線を向く。いい手応えだったので「もらった」と思ったのだが、メモリアルイヤーに外をフタされる形になり、行き場を失った。そのまま最後まで追うことすらできず、9着に沈んだ。まったく消化不良のレースだった。豊騎手も悔しいだろうが、何とかしてほしかったなあ…。こういうとき、外人騎手なら強引に間を割ったりするのだろうか。

 阪神メインは米子S。本命オリービンは1番人気。5、6番手で手応えよく直線を向いたように見えたのだが、伸びなかった。暑い時期はよくない馬なのかもしれないが、それならそうと早く教えてほしかった。

 土曜の阪神メインは天保山S。◎エーシンビートロンは好発を切り、ハナを主張したキズマを先に行かせる。これをピッタリマークし、持ったままの手応えで直線を向くと、ズバッと伸びて完勝。期待以上の強さを見せてくれた。2着に1番人気のウォータールルドが入ったため安くなったが、馬連を取った。

 今週は4戦1勝。土曜はそこそこ浮いたのだが、日曜がサッパリで、トータルもマイナスになってしまった。もったいない。

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2014年6月21日土曜日

【予想と与太話】ユニコーンS、函館SS、米子S(2014)~今年も堅く収まるのか~

 今週は東京でユニコーンSが、函館で函館スプリントSが行われる。そして阪神のメインは米子S。米子市は鳥取市とともに鳥取県の中核をなす都市である。県庁所在地は鳥取市なのだが、その名を冠した鳥取Sは1000万条件戦。JRAは、鳥取市よりも米子市のほうが格上だと認めているということなのだろうか。

 レースにいってみたい。こちらはユニコーンSを中心に。
 ユニコーンSはJRAでは数少ない3歳限定のダート重賞である。力の比較が難しそうに思うのだが、意外に本命路線のレースで、過去10年で1番人気が連を外したのは2回だけ。しかも連対馬20頭中18頭が4番人気以内と、非常に堅く収まっている。

 今年もその流れは続くと見た。本命は◎アジアエクスプレス。2歳チャンピオンホースがダートに戻って、ここは負けられないところ。距離短縮もいい。
 本命が人気馬だけに相手は絞りたい。前走、端午S組のメイショウバワーズコーリンベリーを厚めに押さえる予定。
 推奨穴馬はワイルドダラー。底を見せていない馬は押さえておくに限る。

 函館SSは◎スマートオリオン、米子Sは◎オリービンが本命。

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2014年6月20日金曜日

【予想と与太話】天保山S(2014)~天王山と天保山は真逆の意味~

 サッカーワールドカップが盛り上がりを見せている。私も例に漏れず、金曜は早めに出社し、日本-ギリシャ戦を後半戦から会社で観戦した。たいへん厳しい状況の日本代表だが、ミラクル大逆転予選突破があるのだろうか。

 そんな土曜の阪神メインは天保山S。てっきり天保山Sはなくなって天王山Sに変わったのだと思っていたら、今年は両方とも行われる。両レースともダート短距離のオープン特別。区別がつかん…。
 ところで、昨年の天保山Sの予想でも書いたのだが、天王山は
「ペナントレースの天王山」
のように「頂上決戦」の意味で使われるのはご存じだろう。一方、天保山はその間逆で、「最下位争い」「最低レベルの争い」の意味を持つらしい。今年で言えば、ヤクルト-DNA戦のようなものか(失礼)。なんでも天保山は自称「日本一低い山」であり、そこから来た用法だそうだ。
 天王山と天保山、レース条件はとても似ているが、意味は真逆。面白い。

 レースにいってみたい。
 かなり手薄なメンバー構成。夏競馬モードだ。本命は◎エーシンビートロン。オープンに昇級してから3走連続で3着。エアハリファやナガラオリオンとそれほど差のない競馬をしてきた実績は、このメンバーなら一枚上と見た。8歳馬の奮闘に期待したい。
 推奨穴馬はこれといった馬がいない。人気どころで収まりそう。

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2014年6月13日金曜日

【予想と与太話】マーメイドS、エプソムC、安芸S(2014)~こんな重賞見たことない~

 今週末は海外に行くので、土・日の分をまとめて書いておく。ネット環境が不明で時差もあるため、馬券を購入できるかどうか分からない。しかし、こういう馬券を買えないときに、えてして予想が当たってしまうものだ。今週は大当たりの予感?…

 そんな日曜の阪神メインはマーメイドS。牝馬のハンデ重賞らしく、かなり荒れ気味のレースである。
 今年のメンバーを見ると、まるで条件戦。それにしても、オープン馬がたったの2頭とは…こんなレースは記憶にない。ほとんど重賞として機能していないと見るべきだろう。
 それでも馬券は発売され、勝ち馬が出る。本命は◎ウエスタンレベッカ。前走はダート、前々走は距離と敗因は明確。3、4走前だけ走れば十分勝負になる。得意の阪神で激走してほしい。
 フーラブライドはお世話になっている馬なのだが、56 kgのハンデはいかにもつらい。次に重い馬が53 kgというのもそれに拍車をかける。さらに、前走ヴィクトリアM組の成績が悪いのも気がかり。今回は評価を下げる。
 推奨穴馬はサンシャイン。2頭しかいないオープン馬のうちの1頭の評価が低い。気力が尽きていなければ。

 エプソムCは人気でも◎ディサイファ。いつも何か強いのがいるが、そろそろ順番。

 土曜の阪神メインは安芸S。本命は、こちらも人気のグレイスフルリープ。唯一の降級馬が頭一つ抜けている。

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2014年6月12日木曜日

書評 万城目学『偉大なる,しゅららぼん』(集英社文庫)

滋賀の人気UPの起爆剤になってほしい!
キャラのたった登場人物たちが琵琶湖を舞台に繰り広げる超能力合戦.


 今度の万城目ワールドの舞台は琵琶湖.万城目氏が京都,大阪などに続き,わが家のある滋賀を舞台にした小説を書いたというではないか.
「これは読まねば」
と思っていた本書が文庫化されたのを機に購入.今回も万城目ワールド全開だ.

 現代の日本(関西)を舞台に,そこにトンデモハップンな架空の世界を構築し,キャラのたった人物たちを散りばめる.ワンパターンと言えなくもないが,面白いから許す(←偉そう).
 今回のトンデモハップンは
「琵琶湖の力を借りて他人の心を操る一族がいる」
というもの.
「そんなアホな」
なのだが,読んでいるうちにこんな一族がいそうな気がしてくれば,万城目ワールドへの入国完了だ.

 冒頭にも書いたようにわが家は滋賀県にあり,毎日琵琶湖を見ながら生活していることもあり,さらにハマってしまった.よく知っている場所が舞台の小説には親近感を感じる.
「琵琶湖って何県にあるんだっけ?」
「滋賀県って北陸だよね?」
と知名度の低い滋賀県だが,本書でその魅力の一端を感じてほしい.
 冬はスキー,夏はマリンレジャーを楽しめ,温泉やバーベキュー場も各地にある.もちろん京都よりも安く泊まれるし,子どもフレンドリーな宿や施設も多い.大津なら京都にも近く,京都市内の変なところに泊まるよりも,京都観光には便利だ.
 本書を読んだ後は,ぜひ一度,滋賀県においでやす.

<粗筋>
 琵琶湖の力を借りて人の心を操る日出家という一族がいるという.その日出家の分家に生まれた涼介は,本家に修行に出る.本家には跡継ぎの淡十郎がおり,涼介とは従兄弟で同級生にあたる.二人はともに高校に入学する.
 そこでクラスメートになったのは,ライバルの棗家の跡継ぎである広海.千年以上争い続けてきた両家の人間が同じ教室にいるなんて,どんな争いが巻き起こるのか….そんなところに校長が登場し,意外な方向へと話は進む.



2014年6月10日火曜日

書評 泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術』(新潮文庫)

二重、三重に仕掛けられた巧みなトリック。読み終えた瞬間、再びページを繰ってしまうこと間違いなし。やられた~。


 昭和62年に刊行され、いまだに重版を重ねている名作ミステリー。古さなどまったく感じず、あっという間に読み終えてしまった。

 ヨギ ガンジーという怪しげなオッサンが探偵役。ガンジーが二人の連れとともに巻き込まれたのは、とある宗教団体の跡継ぎ問題だった。人里離れた山奥で断食修行を行い、その結果で跡継ぎを決めるのだという。いかにもな設定だ。
 最後は二重、三重に張り巡らされたトリックが次々と明らかになり、すべての謎が解き明かされる。私は、そのうちの一つを見破っており
「大したことないなあ」
と優越感に浸っていたが、ギャフンと言わされてしまった。
「そのトリックは、だいたいの読者に見破られてしまうんですよねえ(想定内)」
という、作者の声が聞こえてきそうだ。うーん、腹が立つ。

 事件はすべて解決し、エピローグへ。そして最後の一文を読み終えたとき…
「えっ、マジで?」
思わず、再びページを繰ってしまった。「この本に」そんな仕掛けがしてあったとは。「大したことないなあ」どころか、KO負けである。脱帽。

 編集を仕事にしている者にとって、一文字も直すことが許されない本ってどうなんだろうなあ…。どういう意味かは、読んでのお楽しみ。



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2014年6月8日日曜日

【予想の回顧】安田記念、垂水S、鳴尾記念(2014)

 安田記念の本命は◎カレンブラックヒル。5、6番手と、想定よりもやや後ろの位置取り。4コーナーでは少し外に持ち出して進路を確保するが、直線は伸びず、9着まで。前に行った馬は総崩れで、上がりが37秒もかかったレースでは先行馬には厳しかった。前が有利の見立てだったのだが…。
 勝ったのは人気のジャスタウェイ。最後はグランプリボスとの一騎打ち。直線半ばで少し差を広げられ
「これは2着までか」
と思ったところ、ラスト50 mで内から馬体を併せて差しきった。底力を見せつけた。
 2着のグランプリボスには驚いた。休み明けも重馬場もいい印象がなかったので、まったく馬券対象外だった。ポン駆けしないというよりも、きっちり仕上げられたときに力を発揮する馬なのだろう。まだ終わっていないことを示した。

 垂水Sは◎デウスウルトが後方待機から4コーナーで大外へ。いくら阪神外回りといえども、開幕週の馬場ではこれでは届かない。7着に沈んだ。

 土曜は阪神で鳴尾記念。◎カレンミロティックは3番手から。そのままの位置で4コーナーを回ったが、外に出せず内を突く。しぶとく脚を伸ばしたが突き抜けることはできず、ハナ、ハナ、クビ差の4着まで。もうひと押しだった。2着に推奨穴馬のアドマイヤタイシが入った(プチ自慢)。馬券はハズレ。

 今週は3戦3敗で、他もチョロチョロ。開催が変わっても流れは上向かなかった。

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2014年6月7日土曜日

【予想と与太話】安田記念、垂水S(2014)~馬場が鍵を握る今年のレース~

 今週は安田記念。明治から昭和初期まで日本の競馬界の礎を築いた安田伊左衛門氏の名を冠したGIである。この安田氏についてちょっと調べてみた。
 安田氏は東大を卒業後に陸軍に入り、出世コースをばく進。その後、銀行の取締役などを経て東京競馬倶楽部の理事になった。その後も競馬にかかわり続け、晩年に日本中央競馬会の初代理事長に就任したという人らしい。軍人さんとは知りませなんだ。競馬はもともと富国強兵の一環として強い軍馬を育てようというところから始まったのだから、軍との結びつきが強いのも頷ける。
 ただ、理事長をしたのは1年間だけで、その後に2代目理事長に就任したのが有馬頼寧氏だったそうだ。有馬記念の有馬氏ですな。

 レースにいってみたい。
 いいメンバーが揃った。普通ならジャスタウェイが一枚上なのだろうが、海外遠征明け初戦で、馬場もかなり悪化しそう。すんなりは収まらないと見た。
 本命は◎カレンブラックヒル。3歳秋に毎日王冠でデビュー5連勝を飾った。このレースで2着に入ったのがジャスタウェイ。12番人気で馬連は万馬券だった。取らせてもらった馬券なので、よく覚えている(自慢)。
 しかしカレンブラックヒルはその後スランプに陥り、もう終わってしまったと思っていた。ところが今年に入って復調の兆しを見せ、前走で毎日王冠以来、約1年半ぶりの勝利を挙げた。重馬場も苦にしないし、先行力も魅力。完全復活を期待したい。
 推奨穴馬は2頭。まずはクラレント。なんでこんなに人気がないのだろう。もう一頭はダノンシャーク。昨秋のマイルCSで1番人気だった馬だ。

 垂水Sは◎デウスウルトを狙う。前走はハイペースに巻き込まれたもの。度外視したい。

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2014年6月6日金曜日

【予想と与太話】鳴尾記念(2014)~心配事満載だが~

 今週から阪神・東京開催が開幕。一昨年からそうなった。それ以前は京都→中京→阪神の順だったのだが、京都を6週間に延ばし、その次に2週間前倒しで阪神が入り、中京はその後ろに回った。大昔の順に戻ったことになる。
 その結果、この時期に組まれていた金鯱賞と入れ替わりで鳴尾記念が宝塚記念の前哨戦に復帰した。鳴尾記念は距離も時期も変化の激しい重賞なのだが、いまの条件で落ち着くことができるだろうか。個人的には、6週間開催は気持ち悪いので、以前の京都→中京→阪神の順に戻してほしい。鳴尾記念には、また動いてもらうことになるが…。

 レースにいってみたい。
 GI前哨戦にしては小粒な印象。しかし、昨年、一昨年も小粒な印象だったのだが、本番(宝塚記念)で馬券圏内に絡む馬が出ている。今年も要注意だ。
 本命は◎カレンミロティック。57 kg、小回り、雨予報、休み明けなど心配事満載だが、このメンバーなら何とかしてくれないか。渋化馬場はイマイチなので、雨は小降りでお願いしたい。馬場が悪くなるようなら、本命を変えるかも。
 推奨穴馬はアドマイヤタイシ。長期休養あけをひと叩きして変身がないか。

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2014年6月3日火曜日

書評 スティーヴ・ハミルトン『解錠師』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 話すことのできなくなった少年は、解錠師(金庫破り)となった。彼はなぜ、そしてどのようにして解錠師となったのか。
 心に傷を負った少年の生き様をベースに、生い立ちの謎、金庫破りのスリル、そして少年の恋心が見事に絡まり合った一冊。

 二つの時系列の話を最後に交わらせてすべてを明らかにするという、よくある手法のミステリーなのだが、その中身はありきたりではない。前半部、後半部とも、マイクの影のある人生を淡々と描き出すのだが、この淡々とした筆致が物語の雰囲気とマッチして、独特の世界観を構成している。翻訳本にありがちな冗長な記述もなく、どんどんのめり込んでしまった。
 こう書いてしまうと、静かなミステリーのように聞こえてしまうが、そうではない。特に後半部の金庫破りのストーリーはハラハラドキドキの連続。スリル満点だ。

 マイクの行動の原動力(モチベーション)が恋というのがよかった。私がもっと若ければマイクにさらに感情移入できたのだろうが、恋から離れてしまったオッサンには、マイクは息子のように見えてしまった。
 ちなみに私の娘(小1)は、ついこの前まで恋(love)と鯉(carp)の区別がついていなかった。

<粗筋>
 ある事件をきっかけに、言葉を話せなくなったマイク。みんな同情してくれるけれど、誰も気持ちを分かってくれない。そんな彼が、ある少女に恋をする。自分の気持ちを理解してくれる存在を、初めて見つけたのだ。
 物語は、マイクが言葉を失ってから成人するまでの期間と、長じて金庫破りとして闇の世界を生きる期間とが、並行して語られる。前半部では、話せないながらも友人を作り、絵の才能に目覚め、ついに自分の気持ちを分かってくれる少女に出会って恋をする。後半部では、アメリカ中を転々とし、闇の世界で天才金庫破りとして懸命に生きる姿が描かれる。
 なぜ、どのようにしてマイクは金庫破りとなったのか。そして、金庫破りとしてのマイクの波瀾万丈な生き様は、どこに帰着するのか。二つのストーリーが重なるとき、すべてがつながる。




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2014年6月1日日曜日

【予想の回顧】ダービー、目黒記念、安土城S、朱雀S、欅S(2014)

 ダービーの本命は◎トゥザワールド。普通にスタートを切ったように見えたのだが、下げて後方へ。馬群の外を回る。なんでやねん。先行集団の内につけてほしかった。
 対照的にワンアンドオンリー、イスラボニータ、トーセンスターダムの有力馬が先行集団を形成。なぜここにトゥザワールドがいないのか…。
 3コーナー過ぎに、逃げたエキマエが故障で後退。押し出されるように先頭に立ったのは何とトーセンスターダム。ところがこれも直線半ばで内に刺さってラチに激突して失速。ここで先頭に出たイスラボニータに襲いかかったのがワンアンドオンリー。先行策から押し切って、見事にビッグタイトルを手にした。ここ一番でノリマジックが炸裂。前に行くと教えてくれていれば本命にしたのに…。横山典騎手にも橋口調教師にも涙はなく、満面の笑顔だったのが印象に残った。
 4コーナーを先行集団にいた馬が1~4着を占めたように、今年も内を通った先行馬が上位を占めた。トゥザワールド向きの展開になると思ったのだが、後方から外を回しては5着が精一杯。不完全燃焼だった。序盤の位置取りが悔やまれる。

 目黒記念は◎ラブリーデイが持ったままで残り400 mで先頭に立つ。満を持して追い出して突き放して完勝…のはずだったのだが、ジリジリとしか伸びず、最後はドドッとかわされて5着に沈んだ。それほど速いペースにも思えなかったが…。

 安土城Sは◎レッドアリオンが直線で失速し、9着に惨敗。気分屋なのか、たまにこういうレースがある。

 土曜の京都メインは朱雀S。
 本命◎シェルビーは単勝1倍台の断然人気。道中は後方の内目で待機。直線入り口で外の進路を探ったが開かず、内を突く。ラチ沿いをグイグイ伸びてフォーチュンスターをいったんはかわしたように見えたが、最後は競り負けてアタマ差の2着。外に出せていれば突き抜けていたかも。
 馬券は1着のフォーチュンスターを蹴飛ばしており、ハズレ。

 東京では欅S。
 本命◎ワイドバッハは後方から。4コーナーでも後方3番手だったが、そこから大外に出すと最速の上がりで2着に突っ込んだ。差しの決まる展開なら重賞でもやれそうだ。
 馬券は安かったが馬連をとった。

 今週は5戦1勝で、1勝も本命サイドの馬券。来週からは開催も変わることだし、巻き返したい。

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