2013年6月30日日曜日

予想の回顧 CBC賞、ラジオNIKKEI賞、白川郷S、テレビユー福島賞、TVh杯

 中京開幕週の日曜メインはCBC賞。
 本命◎アイラブリリは入れ込んでしまい、ゲートで暴れて馬体検査を受ける始末。外枠発送になり
「もしかして、これが吉と働くかも?」
と期待したのだが、5、6番手につけて流れ込んだだけの10着。入れ込みが響いたのか、ここは敷居が高かったのか。いずれにしろ、何の見せ場もなかった。

 福島ではラジオNIKKEI賞。◎ガイヤーズヴェルトは中団につけるが、3コーナー手前から早々と手綱が動き始め、直線ではズルズル後退。こちらもまったく見せ場のない、ブービー15着に惨敗した。
 1番人気を本命にしてブービーとは…何かにたたられているとしか思えない…。

 土曜の中京メインは白川郷S。
 本命◎ベルシャザールは4、5番手につけると、4コーナーからひとマクりして圧勝。断然人気に応えた。
 2着に相手本線のスズカルーセントが残り、安かったが馬連をゲット。

 テレビユー福島賞は、◎サカジロロイヤルが直線で弾けず、前には残られ、後ろには差される3着。TVh杯は◎アットウィルが2着に差してきたが、1着のファインチョイスが抜けておりハズレ…。全姉弟のワンツーという、珍しいレースだった。

 今週の土曜は久々のプラスを計上し
「開催が変わってツキも変わったようだ」
と思っていたら、日曜は何と、これまた久々のオケラ…。東西のメインレースは、上記のように、本命馬がともに二桁着順。私の馬券の調子は、どこまで落ちれば気が済むのだろうか……。

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2013年6月29日土曜日

2013 CBC賞、ラジオNIKKEI賞 オレの予想を聞いてくれよ

 中京開幕週の日曜メインはCBC賞。夏に移ってから、はやくも8回目。早いものだ。夏への移行に伴いハンデ戦となってからは、1番人気で連対したのは一昨年のダッシャーゴーゴーのみ。馬連が20倍以下だったのもその年のみと、荒れ気味である。
 今年も、実績馬が斤量を背負っており、この傾向は続くと見る。

 本命は◎アイラブリリ。土曜の傾向を見ると、中京の芝は、開幕週にもかかわらずかなり差しがきく。前に行くアイラブリリにはマイナス材料だ。本命を変えようか迷ったのだが、53 kgは魅力だし、他にこれといった馬もいない。予定通りこの馬に◎。ハクサンムーンと競り合うことなく、余力を残して直線を向いてほしい。
 怖いのは追い込み勢だ。推奨穴馬はウインドジャズ、ヘニーハウンド、キョウワマグナムの3頭。この3頭のワイドボックスも面白い。

 ラジオNIKKEI賞は◎ガイヤーズヴェルト。トップハンデだが、この相手なら何とか。

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2013年6月28日金曜日

2013白川郷S、テレビユー福島賞、TVh杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今週から中京、福島競馬が開幕。夏競馬のスタートだ。
 私の馬券はというと、先週の宝塚記念もスカッとハズレ。今年の上半期は、約20年の競馬人生で最悪の成績となった。特に予想のスタンスを変えたわけでもないし、三連単などの大きい馬券を狙っているわけでもないのだが、当たらない。軸馬が来ないのだ(そりゃ当たらんわ)。たまに軸馬が来ても相手が抜けたり、たまに当たったと思ったら本命決着でトリガミだったりと、とにかく散々である。
 そういえば今年は本厄だ。そうだ、これが原因に違いない。お払いに行っていないのが悪いのか。でも、「競馬の調子が悪い」という程度で厄が済むのなら、それもまたよいのかもしれない。
 今週から後半戦だし、ツキも変わることを期待したい。

 中京の初日メインは白川郷ステークス。昨年のこのレースの予想のときに、はじめて世界遺産であることを知った。わが家から車で行ける距離だし、いずれは訪れてみたいものだ。
 本命は◎ベルシャザール。前走は1年2ヶ月ぶりでしかも初ダートだったにもかかわらず、0.2秒差の3着に踏ん張った。反動さえなければ確勝か。人気するだろうが、逆らえない。
 推奨穴馬はルグランヴォヤージ。前が残りやすい中京ダートで、すんなりハナを切れれば。

 テレビユー福島賞は◎サカジロロイヤル。福島は向きそう。TVh杯は◎アットウィル。人気馬が斤量を背負うここ、53 kgは魅力。

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2013年6月27日木曜日

書評 平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)

「私とは何か」。この普遍的な問いについて、平野氏が出した一つの考え。それが「分人」という新しい人間観である。
「個人」とはindividualという英語の翻訳である。individualとは、in+dividual、すなわち「分けられないもの」という意味だ。ここからも分かるように、「個人」とは、これ以上分けられない単位として考えられてきた。

 しかし平野氏はこれに異を唱える。一人の「個人」の中にも、さまざまな人格が共存しているはずだ。たとえば仕事場での自分、恋人とデート中の自分、家族と過ごしているときの自分、みんな違うパーソナリティになっているのではないか。それをもっと積極的に認めることを提案し、それぞれのパーソナリティを「分人」と呼ぶ。そして、一人の「個人」は、「分人」の集合体だと考えようというのだ。
 いままでも「キャラを使い分ける」という言い方があったが、それをもっと進めた考え方だと言える。一人の人間はいろいろなキャラの集合体であり、それでよいのだ。どのキャラが本当の自分かというのは愚問であり、言うなればすべてのキャラが本当の自分である、という考え方だ。

 なるほど、これは肩の力が抜けるというか、良い意味で気楽になれる考え方だ。特にいじめなどでつらい目に遭っている人は救われるのではないだろうか。いじめられている自分は自分の一部であり、自分のすべてではないのだ。
 また、「本当の自分」が見つからない人、「自分探し」がやめられない人には特に大きなヒントを与えてくれるに違いない。平野氏は、「本当の自分」などいない、逆にいうと「どんな自分も本当の自分」なのだと説く。そう、あなた全体が「本当のあなた」なのだ、それでよいのだ、と。そう聞いてホッとするのは、私だけではないだろう。

 もう少し若い頃にこの考え方に出会っていれば、私の生き方もまた違っていたかもしれない。
 私もこの年になって(アラフォーです)、オフの自分とオンの自分、プライベートとの自分とオフィシャルな自分などの違いに煩悶することは少なくなってきた。しかしそれは、克服したのではなく「それで仕方ないよね」という諦めであった。そんなところに「分人主義」の考えを知り、気が楽になると同時に、自分を積極的に認めることができるようになった。



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2013年6月26日水曜日

書評 東野圭吾『夢幻花』(PHP研究所)

 ガリレオ湯川がこの小説を読んだら
「実に興味深い。どうやら、私の後継者が誕生したようだ」
と言うに違いない。

 ある老人が自宅で殺害される。当初は物取りの線が有力だったが、被害者の孫娘、それに協力する理系大学院生、事件の担当刑事の執念により、徐々に事実が明らかになっていく。老人が育てていたのは本当に黄色いアサガオだったのか、それとも…。
 黄色いアサガオと、そこにかかわるさまざまな人生。アサガオの謎が明らかになるとき、すべてが解き明かされる。

 毎度のことだが、やめられない止まらない東野小説。一気に読破した。そして、話の閉じ方が、またお見事。いつにも増して印象的な「オチ」だった。
 探偵役の理系大学院生の初々しくも溌剌とした活躍が清々しい。湯川ほどではないが、理系チックな思考回路を働かせるところもGood。プチ湯川の誕生だ。

 いまベランダでアサガオを育てているのだが、黄色い花が咲きそうな気配を感じる(そんなアホな)。



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2013年6月23日日曜日

予想の回顧 2013宝塚記念

 宝塚記念の本命は◎フェノーメノ。てっきり1番人気になると思っていたので、3番人気は美味しくうつった。
 ◎フェノーメノの蛯名騎手は、スタートすると外をチラチラ見ながら、外へ外へと馬を出していく。あまり見かけない光景だ。どうしても、ゴールドシップ、ジェンティルドンナの外につけたかったのだろうか。
 レースは予想通りシルポートの大逃げ。3コーナーから有力どころの手が動き始め、4コーナー手前では三強ともに鞭が入るという激しい戦いに。三強が併せ馬のかたちで直線を向くと、一頭だけ桁の違う末脚を見せたのがゴールドシップ。天皇賞の惨敗と、中間の調整過程を変えたことで評価を下げていたのだが、陣営の努力が実を結んだようだ。お見事。
 ◎フェノーメノ、○ジェンティルドンナはともにスパッとは切れず、4着と3着。2着には前につけたダノンバラードが残った。
 前日に良馬場まで回復したのでこの日も良馬場と見込んでいたのだが、午前中の雨がきいたのか、重めの馬場だったようだ。渋った馬場への適性が明暗を分けたのかもしれない。

 今週も、宝塚記念を含めてことごとくハズれ、大幅マイナス。今開催は、私の約20年の競馬人生でおそらく最低の回収率だと思われる。もうこれ以上落ちることはないだろう。夏競馬ではよいことが待っていると信じたい…。

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2013年6月22日土曜日

2013宝塚記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は宝塚記念。上半期のフィナーレを飾るGIだ。実は今年に入ってから、私の馬券人生で最低の成績で、目も当てられない状態なのだが、終わりよければすべてよしともいうし、バッチリ当てて後半戦に向かいたいところだ。

 オルフェーヴルの回避は残念だったが、4歳の三強が顔を揃えた。頭数こそ少ないが、豪華メンバーといってよいだろう。
 一時期は、古馬の有力どころがこのレースをパスするのが目立ったが、近年はメンバーも揃い、盛り上がりを見せている。この調子で続いていってもらいたいものだ。

 本命は◎フェノーメノ。今年に入ってからの充実ぶりは周知の通り。前走の天皇賞は強い勝ちっぷりだった。今年はこの馬の年になるのではないか。馬場が回復傾向にあるのも心強い。
 相手は○ジェンティルドンナ。海外遠征帰りが気がかりだったが、追い切りの動きを見ていると杞憂に終わりそうだ。人気でも、この2頭の馬券が本線。
 もう一頭挙げておきたいのが○トーセンラー。この馬もいよいよ本格化してきた。前走もフェノーメノにはかなわなかったが、この馬も強い競馬を見せた。馬場も回復しそうなのもよい。天皇賞と同じ馬のワン・ツーもおおいにありそうだ。ジェンティルドンナと同等の評価。
 推奨穴馬はシルポート。ここ数走、出足が鈍いが、前走で無理矢理行かせたことで従来のスタートダッシュが戻ってくれば怖い。

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2013年6月21日金曜日

2013三宮S、夏至S、東京ジャンプS、津軽海峡特別 オレの予想を聞いてくれよ

 今週はよく雨が降った。関西では火曜の夜から降り始め、金曜の夕方現在まで、ずっと降り続いている。豪雨というわけではないが、丸三日間ほぼやむことなく降り続けるというのはあまり記憶にない。

 そんな土曜の阪神メインは三宮ステークス。
 三宮とは神戸の中心地。JR、阪急、阪神の駅がそれぞれある。ところがJRは三ノ宮、阪急と阪神は三宮という表記を用いている。三宮という名称が正しく、いまでも地名は三宮町である。
 ではなぜJRだけ三ノ宮なのか。JRの駅の開業時に三ノ宮筋という道路ができた。「ノ」を入れたのは誤読を防ぐためだったらしい。で、JRもそれを取り入れて、駅の名前を三ノ宮としたのだそうだ。

参考:wikipedia

 レースにいってみたい。
 本命は思い切って◎マルコフジ。前走は崩れたが、これは外に出せなかったため。外枠を引いたここはチャンス。ハイペースになってほしい。
 本命が人気薄なので、推奨穴馬はナシ。

 夏至Sは◎アメリカンウィナー。58 kgでも。東京ジャンプSは◎タマモユニヴァース、津軽海峡特別は◎ヒラボクマジックを狙う。

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2013年6月15日土曜日

ユニコーンS 、函館スプリントS オレの予想を聞いてくれよ

 ただいま出先につき、簡単に。
 ユニコーンSは◎ベストウォーリアを狙う。戸崎のJRA入り後、初重賞を期待。
 函館スプリントSは、◎テイエムオオタカ。開幕週の馬場で逃げ切りってほしい。

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2013年6月14日金曜日

2013天保山S、ジューンS、HTB杯 オレの予想を聞いてくれよ

 私の住む関西地方では週半ばから気温が上昇し、ほとんど真夏の天候だ。一方、函館競馬が今週から開幕。函館は涼しいんだろうなあ…。今年は札幌競馬場が改装中ということで、12週間の長期開催だ。
 私は函館競馬場にはまだ行ったことがない(他には中山競馬場)。改装後の札幌競馬場とともに、いつか行ってみたいものだ。昼は馬、夜はイカ…。競馬好き、イカ好きの私にはこれ以上ない組み合わせである。

 そんな土曜の阪神メインは、天保山ステークス。何だかあまり記憶にないなあと思っていたら、昨年にできたレースらしい。とはいえまったくの新設というわけではなく、それまでは天王山Sだったのが、天保山Sに名を変えたそうだ。何の理由があるのだろうか?…
 ところで今回、天保山Sと天王山Sの関係を調べていると、面白いことを発見した。天王山といえば
「ペナントレースの天王山」
などのように、首位決戦など、頂点を争う大一番を指す言葉としても使われる。一方、天保山はその逆で
「最下位争い」
を表すのだそうだ。シーズン終盤の横浜-広島戦のようなものか(失礼)。何でも、天保山は自称「日本一低い山」であり、そこから来た用法だという話だ。

天保山山岳会公式ホームページ

 JRAは何らかの意図があって、頂上決戦から最下位争いへとレース名を変えたのだろうか。偶然にしてはできすぎのような。

 さて、レースにいってみたい。
 ダート1400 mのオープン特別。よく見るメンツに加え、芝から転戦してきた馬が何頭かいるという構図。本命は◎マルカフリート。今年に入ってから、大和Sで1着、GIフェブラリーSは0.4秒差6着、コーラルSではハナ差の2着と、好調である。斤量が58 kg止まりなら、何とか。
 推奨穴馬は、流れに乗れれば面白いグリッターウイング、展開がハマれば怖いアーリーデイズ、阪神得意のサダムグランジュテ

 ジューンSは◎エキストラエンド、HTB杯は◎メイショウヒデタダを狙う。

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2013年6月13日木曜日

2000年 日本ダービー ~河内洋 悲願のダービー制覇~

 競馬の名場面、名実況を一つあげるとするなら、このレースかなあ。

 2000年当時、河内洋騎手(現調教師)は2000勝を間近に控えた、トップ騎手の一人であった。武豊騎手とは兄弟弟子の関係にあり、武騎手はしばしば
「河内さんが兄弟子でなければ、自分はここまでこられなかった」
という発言をしている。河内騎手の人望が伺えるコメントだ。
 河内騎手は、テレビ画面からも、その人柄の良さが伝わってくる感じがして、私の贔屓にしている騎手の一人だった。

 当時、河内騎手とメジロブライトとのコンビはよく応援した。天皇賞秋のレース後の
「距離が短かった」
というコメントにはズッこけた。2000 mで短いって、どないやねん。



 その河内騎手だが、ダービーにはなかなか手が届かなかった。上記のメジロブライトとコンビを組んだ1997年も、1番人気に推されながらも3着。その翌年の1998年には、これまたダービーはなかなか勝てなかった弟弟子の武豊が、スペシャルウィークでダービーを制覇し、先を越された。

 そして迎えた2000年のダービー。1番人気は皐月賞馬エアシャカール。鞍上はその武豊だ。河内騎乗のアグネスフライトは3番人気。皐月賞はパスし、京都新聞杯を勝ってダービーに駒を進めてきた。
 レーススタート。エアシャカールは後方3、4番手。アグネスフライトはさらに後ろの最後方から、エアシャカールを視界に捉えつつレースを進める。
 3コーナーあたりから、エアシャカールが外を進出。アグネスフライトもそれを追っていく。4コーナーでは、大外を回ったエアシャカールの、そのさらに外に馬を持ち出した河内騎手。直線入り口で早くもムチが入る。
 残り200 mで、エアシャカールが大外から完全に抜け出す。しかし、そこへ猛追してきたのがアグネスフライト。直線で外にヨレてくるエアシャカールをギリギリ捉えたところがゴール。ハナ差で勝利をものにした。僅差だったが確信があったのだろう、河内騎手はめったしないガッツポーズを見せた。


 このときのフジテレビの三宅アナの実況がよかった。当時はフジテレビのスポーツの看板アナで、スポルトの司会をしていたのもこの頃だったか。
 最後の直線、アグネスフライトとエアシャカールのデッドヒートに
「河内の夢か! 豊の意地か! どっちだ~!!」
という名実況で花を添えた。うまいこと言うなあ…。こういう台詞って、事前に考えておくものなのか、とっさに出てくるものなのか、どちらなのだろう。

 (安かったが)本線で馬券をとったこともあり、記憶に残るレースの一つである。
 河内師には、ぜひ調教師としてもダービーを獲ってもらいたいものだ。

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書評 東野圭吾『真夏の方程式』(文春文庫)

 ガリレオ湯川センセイの理科教室が、実に興味深い。寂れたリゾート地を舞台にした、哀しい事件の結末とは。

 またまた、母から借りた東野小説。母はついに、孫(私の子ども)への贈り物のついでに、宅配便に東野小説を同梱してくるようになった。
「わざわざ宅配便で送るようなもんでもないやろうに」
と思いつつ、さっそく読んでハマってしまう私も何だかなあである。

 本作は『容疑者Xの献身』、『聖女の救済』に続く、ガリレオ湯川の長編第3作目である。特に動機の面で、名作である『容疑者X』と通じるところがあった。ガリレオ湯川の理路整然とした立ち振る舞いや推理は(福山雅治のイメージも手伝って?)実にスマートだが、犯人の動機は実に人間くさい。このバランスがガリレオシリーズの真骨頂だ。
 犯人の使ったトリックは『容疑者X』には及ばないと感じたが、それも揚げ足取りか。ガリレオワールドを存分に堪能した。

 特に面白かったのは、湯川が恭平という小学生に、自然科学や理科について説明するシーンだ。小学生相手に本気でくってかかったり、自由研究で携帯をダメにしてしまったり、研究者ではなく教育者としての湯川がチラチラ出てくるのがおかしかった。
 東野氏に、番外編として「ガリレオ湯川センセイの理科教室」を書いてもらえれば面白いものができるかもしれないなあ。

 あらすじは以下のような感じ.

 舞台は、寂れた海辺の町。かつては夏の観光地としてにぎわった場所だったが、最近は衰退する一方。そんな海に面したかつてのリゾート地で事件は起きる。
 その町の沖合で、鉱物資源が採掘できる可能性が出てきた。その可能性を探るべく、開発団が派遣される。その中の一人に、ガリレオ湯川がいた。
 一方、美しい海を守るべく、反対派が組織される。よくある構図だ。その反対派の一人が今回のヒロイン川畑成美。成美の従兄弟である恭平が、夏休みに川畑家に泊まりにくる。恭平は小学生だ。この3人を軸に話は進む。
 川畑家が経営する旅館に宿泊した老人が死亡する。その死を巡り、さまざまな事実が次々に明らかになる。犯人は誰なのか。そしてその犯人の動機とトリックはいかに。



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2013年6月11日火曜日

書評 中島らも『今夜、すべてのバーで』(講談社文庫)

 酒好きは、酔い良い意味でも悪い意味でも必読。
 私は、小説は酒を飲みながら読むのが常なのだが、本書は飲みながらは読めなかった。

 小島容(いるる)という男が入院するシーンから話は始まる。小島はアルコールで肝臓をやられ、這うようにして病院までやってきた。そう、小島は重度のアル中だったのだ。
 その小島の治療の過程と、入院に至るまでのアルコール人生が、並行して語られる。人はいかにしてアルコールに溺れるか。そして、いったん溺れてしまうと、そこから抜け出すのがいかにしんどいか。これらが飄々と語られるところが、われわれ酒飲みの背筋をさらに冷たくする。
 とはいえ話は暗くはなく、むしろひょうきんでさえあり、思わず吹き出してしまうシーンがいくつもあった。このあたりが中島氏の才能なのだろう。この軽妙な語り口は、酒を飲まない人に酒の世界を知ってもらうのに最適かもしれない。

 アルコールは文化であるが、同時に毒でもある。読んでいるとき「酒は飲んでも飲まれるな」という諺が脳裏に浮かんできた。
 また「健康」ということについても、改めて考えさせられた。健康はもちろん大切だ(40になるとよく分かる)。だが健康が目的になってしまうと、それはそれで「何のための人生か」ということになってしまう。臨終の床で「オレは健康だったなあ」とつぶやいて息を引き取るのも悪くはないかもしれないが、健康は人生の手段であり、目的ではないはずだ。

 すべての酒好きに読んでほしい一冊。



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書評 桜井静香『ジムに通う前に読む本 スポーツ科学から見たトレーニング』(講談社ブルーバックス)

 ジム通いやランニングを始めようと思っている人は、実際に始める前にまずは本書を読むべし。きっと長続きするはずだ。

 本書を手に取る人は、多かれ少なかれジム通いに興味のある人だろう。もちろん、私もその一人である。そういう人たちが事前に知っておくとよい知識が、分かりやすく整理されている。
 本書は、ストレッチング(ウォーミングアップ)、筋トレ、ウォーキング、ランニング、エアロビ、スイミング、ピラティス、ヨガなどの各種トレーニングについて、その生理的効果や意味を解説するところから始まる。それに続けて、その効果を最大限に得るための注意点やコツが説明される。
 それぞれのトレーニングを「何のために」行うか、そして「どのように」行えば効果的かを説明した本というわけだ。運動を始めるときに、そういうことを知っているか知らないかの差は大きい。なぜなら、目的意識が生まれるからだ。「何のため」のトレーニングかを理解していれば、やる気も違ってくる。このことが、ジム通いを長続きさせてくれるはずだ。
 その他にも、ジムを選びの注意点やウェアについての豆知識など、「フムフム、なるほど」と思うことがたくさんあった。ただ、最後の章はトレーニングの仕方を説明した章であり「ジムに行き始めてから読む」ような内容になっている。

 実は、わが家から徒歩3分のところに、昨年、スポーツジムができた。プールも併設されており、5歳の娘がスイミングに通っている。そのプールへ娘の特訓(昇級テストがなかなか厳しいんです)のため何度か行き、ついでに約20年ぶりに泳いでみた。50 mも泳ぐとヘトヘトになったが、意外と泳げたことに調子に乗り
「オレも運動したいなあ。いつ始める? いまでしょ」
などと、一人でモチベーション(妄想)を高めていたところに本書を見つけたというわけだ。
 本書を読んで、ますますジムに行きたくなった。でも、行く時間を作れるかどうか自信がないんだよなあ。え?「ビール飲みながら本を読んでいる時間に行ったらどうですか」って? いや、そうなんですけどね…。



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2013年6月9日日曜日

予想の回顧 2013 マーメイドS、エプソムC、安芸S、アハルテケS

 日曜は阪神でマーメイドS。◎エーシンメンフィスはスタートから出していき、3番手に収まる。楽な感じで前に並びかけて直線へ。ところが
「さあ、いけっ」
という声も虚しく、マルセリーナにかわされるとズルズルと後退して9着に惨敗。昨秋の走りはどこへいってしまったのか。
 そして、アロマティコの猛追を振り切って2着に粘り込んだのが推奨穴馬のアグネスワルツ。でも、◎がこないことには意味がない…。

 東京ではエプソムC。
 ◎アドマイヤタイシは大逃げをうった馬を見る位置から。よい手応えで直線を向いたのだが、こちらも追い出してもサッパリ伸びず、10着に惨敗。連戦の疲れがあったのか。

 土曜の京都は安芸S。◎ナガラオリオンは後方から。キズマが気分よく逃げる流れで、後ろからの馬には厳しい展開か。ところが、ナガラオリオンは直線で外に出すと一気に伸び、最後は1馬身半差をつける完勝。ここでは力が違った。
 2着のタイセイファントムを押さえており、馬券は馬連をチョロッと取った。

 アハルテケSは◎タガノファントムが伸びそうで伸びず、4着まで。

 今週は4戦1勝だが、その1勝が1桁の馬連では大幅マイナス。依然として泥沼から抜け出せない…。

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2013年6月8日土曜日

2013 マーメイドS、エプソムC オレの予想を聞いてくれよ

 今週はGIはなく、夏競馬モードに入ってきた。阪神ではマーメイドステークス、東京ではエプソムカップと、中距離芝GIIIが行われる。

 マーメイドSはわりと最近できた重賞で…と思っていたら今年で18回目。時の経つのは早いものだ。
 どういう意図で作られた重賞なのだったのだろうかと調べてみると「1996年の牝馬限定の重賞路線の整備の一環」(Wikiより)ということらしい。そういえば、そんなことがあったような。

 さて予想にいってみたい。
 このレース、ハンデ戦になってからは荒れ模様である。とはいえ、人気薄どうしの決着は1回だけで、その1回以外は、1~4番人気と穴馬との組み合わせというパターンだ。
 本命は◎エーシンメンフィス。ここ2走は崩れているが、前々走は休み明けで牡馬混合のGII戦、前走は9着とはいえGIで0.5秒差と、敗因ははっきりしている。距離延長は歓迎だし、この相手なら。
 推奨穴馬はダートムーアアグネスワルツダートムーアは久々の芝レースで休み明けという前走で0.5秒差に踏ん張った。アグネスワルツは超久々の前走を叩いた上積みが見込める。

 エプソムカップは◎アドマイヤタイシを狙う。

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2013年6月7日金曜日

2013 安芸S、アハルテケS オレの予想を聞いてくれよ

 宝塚記念は残っているが、雰囲気はすっかり夏競馬。メインレースに条件戦が増えてくる時期だ。そんな阪神の土曜メインは準オープンの安芸ステークス。

 安芸というと広島のことだと思うのだが、なぜ阪神で安芸Sなのか。いつものごとく、JRA特別レース名解説に聞いてみた。

安芸は、山陽道にあった旧国名のひとつで、現在の広島県西半分にあたる。古くは「阿岐」と書いた。日本三景のひとつである「安芸の宮島」が有名。

……私の疑問にはまったく答えてくれなかった。残念。なぜ安芸Sがあるのに、備前特別や備中Sはないのか(あったらすみません)謎である。
 そんな私の疑問とは関係なく、安芸Sは古くからある伝統のレースだ。私の記憶では、ずっとダートの短距離戦である。重賞でも施行条件がころころ変わるなか、こういう条件戦もよいものだ。

 さて、予想にいってみたい。
 先週の結果を見ると、やはり降級した4歳馬が優勢だ。先週から降級したところなので、しばらくはこの傾向が続くだろう。それもあって、本命は◎ナガラオリオン。オープンでも掲示板の常連で、1400 mはベストの距離。相手にも恵まれたここは、サクッと決めてほしい。
 推奨穴馬はヤマノサファイア。穴というほどではないかもしれないが、他にこれといった馬もいないので、この馬を挙げておく。クラス2走目で展開も向きそう。

 アハルテケステークスは◎タガノロックオン。他の有力馬が重い斤量を背負うのところに、56 kgはやや恵まれた感。
 ちなみにアハルテケとは馬の品種だそうだ(以下も、JRA特別レース名解説より)。

アハルテケ(Akhal‐Teke)は、中央アジアで生産されている馬の品種。原産地はトルクメニスタン。毛は金色の光沢を放ち、「黄金の馬」と呼ばれる。持久力に富み、一日に千里を走るという中国歴史上の名馬「汗血馬」の子孫ともいわれる。なお、京王電鉄競馬場線「府中競馬正門前駅」の入り口には馬像が建てられており、待ち合わせスポットとして利用されている。

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書評 スコット・トゥロー『推定無罪 上・下』(文春文庫)

 針を刺すような緊張感がたまらない、法廷サスペンス。主人公は、浮気相手の殺害容疑で起訴された敏腕検事。虚々実々が入り乱れる法廷での駆け引きが、圧倒的な迫力で描かれる。それもそのはず、著者は数々の大事件を担当した元検事で、本書を書いた当時は大手事務所に属する弁護士だったのだ。

 検察側と弁護側の、法廷での駆け引きが存分に堪能できる。検察官も弁護士も、所詮は同じ穴に住む住民どうしだということがよく分かる。しかし同じ穴に住みながらも、好き嫌い、派閥、人脈などによる駆け引きがあり、そのせめぎ合いが裁判の結果となるのだ。本書では容疑者が検察官であるため、その色合いがさらに濃くなっている。
 裁判は意外なかたちで終わるが、その先に待つのは、アッと驚かせる結末。

 興味深かったのは、主人公である容疑者が本当に罪を犯したのかどうか、読者はおろか、弁護士にも誰にも知らされないところだ。主人公は殺したのか、殺していないのか。これが隠されているところが、読者を混乱させる。
 さらに、裁判の結果は、主人公が本当に犯人なのかどうかとは、どうやら別のところで決まってしまうらしいというところもミソだ。これがタイトル『推定無罪』の意味するところなのだろう。

 実は、私が本書を即買いしたのにはわけがある。
 本書は1988年に日本で刊行され(原作は1987年刊)話題になった本の、新装版である。1988年当時、高校生だった私は(何で見たのかは忘れたが)本書の書評を読み
「これは面白そうだ」
と、小遣いをはたいて、その頃はほとんど買ったことがなかったハードカバー版を購入したのだ。
 しかし、当時の私は受け付けなかったようで、途中で挫折したことを覚えている。まだ社会的な見識がなく、面白さがよく分からなかったのだろう。
 ところがいま読んでみると、一気に読破してしまった。私もいろいろ経験を積んで、こういう面白さが分かるようになってきたということか。ひらたく言えば、歳を取ったと言うことだ(トホホ)。
 そういう、自分の成長(老化?)を感じられたという意味でも、考えさせられた一冊だった。「若い頃に読んだ本を読み返してみると、新たな発見がある」という歳になってきたのかもしれない。



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2013年6月2日日曜日

予想の回顧 2013 安田記念、鳴尾記念

 日曜は東京で安田記念。◎グランプリボスはちょうど真ん中あたりをロードカナロアと並んで進む。頭を上げる場面もあったが、すぐに折り合ったように見えた。いい感じで4コーナーを回ったのだが、内にも外にも行き場がない。無理を承知で内を突くが、モロに前がふさがり、ジエンド。10着に終わった。消化不良のレースだった。
 勝ったのはグランプリと同じ位置にいたロードカナロアグランプリがパッチンを食らったのとは対照的に、スムーズに外に持ち出すと、スパッと伸びて追撃を振り切った。ちょっとした内と外の位置取りの差が明暗を分けた。

 土曜は阪神で鳴尾記念。◎トランスワープは後方馬群の真ん中をかかり気味に追走。4コーナーでは外を回すが、エアソミュールにフタをされるかたちになり、9着に惨敗。もう少し前につけて、内を突いてほしかった。まさにそのような競馬をした馬が2、3着に入った。
 勝ったのは逃げたトウケイヘイロー。こういう展開があるとすれば推奨穴馬のモズと思っていたのだが、すんなりハナを切ったのはトウケイのほうだった。

 今週も2戦2敗。しかも◎は10着と9着。重症だ。

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2013年6月1日土曜日

2013 安田記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は安田記念。春のマイル王決定戦だ。今年は中距離や短距離のカテゴリーからも有力馬が参戦。馬券的には非常に面白い。

 当初は、秋山騎手が引き続き騎乗するならカレンブラックヒルをもう一度応援しようと思っていたのだが、ここにきて気が変わった。ひと叩きしたにもかかわらず、上昇度が薄いような感じがするためだ。秋山騎手の
「どうも今年に入ってから、妙におとなしい」
というコメントが気にかかる。
 というわけで、本命はグランプリボス。これだけの実績馬だが、GI以外のレースも含め、本命に推すのは初めてだ。中距離、短距離からやってきた馬よりも、この馬のマイル実績を信頼したい。願わくば良馬場で。

 推奨穴馬は、昨年本命に抜擢したガルボ、3歳馬エーシントップ、鞍上がノッてるサダムパテック

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