2013年4月30日火曜日

書評 荷方邦夫『心を動かすデザインの秘密 認知心理学から見る新しいデザイン学 』(実務教育出版)

 デザインを認知心理学の立場から分析した一冊。
 デザインの本ではなく、デザインの心理学の本だ。心理学について予備知識があると、理解しやすいだろう。

 まず断っておきたいのが、本書の「デザイン」という言葉の定義だ。
 本書では「デザインとは、人間が生きていく中で、目の前にある世界をなんらかの目的を持って手を加えて変化させること。あるいは、自分を取り巻く世界を変化させる工夫のこと」と、デザインという言葉を定義している。
 だから、「デザイナー」とか「車のデザイン」などからイメージされる「デザイン」という言葉を想定していると、肩すかしを食らうことになる。
 本書では「人が手を加える」行為を、すべて「デザイン」としているので、人工物はすべて「デザインされたモノ」となるわけだ。「人生をデザインする」などと言う場合の「デザイン」に近い意味だと思えばよいだろう。

 前半では、人が人工物に愛着や魅力を感じる理由が語られる。
 人がどのような理由・過程で人工物に魅力を感じるか、その理由がが認知心理学の観点から解き明かされる。
 本書で強調されるのは「意味」だ。愛着を感じる理由は、モノの値段や社会的価値ではなく、そのモノの持つ意味らしい。言い換えれば、そのモノと自分の過ごした歴史が愛着につながるというのだ。
 なるほど、我が身を振り返ってもたしかにそうだ。愛着のあるモノは、高価なものよりもむしろ安物のほうが多い気がする(単に金がないだけかも)。

 後半は、デザインを扱う学問について書かれている。デザインされたモノ(人工物)の消費者やデザインの現場の人が、デザイン学とどのようにかかわるかが述べられる、
 興味深かったのは、デザインの現場の主人公(であると、われわれが感じている)デザイナーは、われわれが思っているほどアーティスト(美術系)ではないということだ。
 デザインにはさまざまな制約があり、デザイナーはそれらの制約を満たすように、モノをデザインしなければならない。クリエイティブな職業ではあるが、われわれが思っているほど、アーティスティックな作業ではないらしい。デザイナーはアーティストではないということは、デザイナーを志す人は知っておくべきだろう。

 ただ(私が心理学にあまり通じていない、という事情もあるのだろうが)本書はちょっと難しかった。内容がすいすいと頭に入ってこない。書籍全体としても、部分部分にしても、スッと理解しづらいところが多かった。
 また、オビには「なぜ、これを買ってしまうのか―その理由は「デザイン」にあった!」とあるが、そのようなことは書かれていなかったように思う。

 装丁やレイアウトなど、本の作りは素晴らしかった。勉強になりました。



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2013年4月28日日曜日

2013天皇賞(春)、青葉賞、下鴨S 予想の回顧

 日曜は京都で天皇賞。◎ゴールドシップは指定席の最後方からスタート。一周目の正面で少し順位を上げる。
「あら?」
と思ったのは向こう正面。いつもなら、ちょっと仕掛けるとスーッと進んでいくのだが、今回は鞭が入り、押して押して上がっていく。明らかに手応えが悪い。直線では伸びを欠き、惨敗の気配。しかし外に出すともう一度伸びて、5着でゴール。
 序盤になし崩し的に脚を使ったのがいけなかったのか、4コーナーで外からかぶせられたのが応えたか。少し不利はあったようだが、それがなくても前には届かなかっただろう。それにしても、天皇賞は荒れるなあ。
 もう一頭の軸、○フェノーメノは先頭を見る位置でジッと我慢。4コーナーで前に並びかけ、直線はスパッと抜け出して完勝。見事に3強の一角を崩した。
 馬券は、2頭軸で勝負していたため、ハズレ。

 土曜は東京で青葉賞。◎ラストインパクトは4、5番手で内ラチ沿いを追走。直線ではヒラボクディープを先に行かせて、その外に持ち出し、満を持して追い出す。スパッと切れて完勝…のはずだったのだが、前で粘る2頭を捉えきれず、3着。もっと切れそうな感じだったのだが、伸びあぐねた。前で残った2頭を褒めるべきなのか。
 馬券はハズレ。

 京都は下鴨S。◎ユウキソルジャーはスタートから出していくが、前には行けず、中団から。
「前残りの京都の馬場ではちょっと厳しいかなあ」
と思っていたら、4コーナーでポッカリ空いたインをスルスルと上がっていき、直線入り口で人気のカレンミロティックに並びかけ、ねじ伏せた。強い勝ち方だった。直線平坦コースが合うようだ。
 安かったが馬連を獲った。

 今週は3戦1勝で、1勝も本命サイドだったのだが、他のレースがぼつぼつ的中し、トータルの収支は久々のプラスを計上した。続けていきたいものだ。

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2013年4月27日土曜日

2013天皇賞(春) オレの予想を聞いてくれよ

 さあ、今週は天皇賞(春)。京都の誇る二大長距離GIの一つである。
 JRAのCM(THE LEGEND)で、どの馬が取り上げられるのか注目していた。昨年がライスシャワーだったので、今年はメジロマックイーンに違いないと思っていたのだが、マックイーンは一昨年に登場済みだった…。
 フタを開けてみれば、正解はディープインパクト…。なんでやねん。2006年は最近すぎるだろう。それに、ディープインパクトの代表レースがこのレースというのも、イマイチ納得がいかない(確かに異次元の走りではあったけど)。
 と、文句を言いつつ、次回(ダービー)は何が取り上げられるのか、楽しみに待ちたい。私の本命は、ミホノブルボンだ。

 さて、天皇賞。この伝統のレースが、近年、荒れに荒れているのは周知の通り。この10年で、1番人気で連対したのはディープインパクトのみ。昨年も、鉄板と思われていたオルフェーヴルが惨敗。先週の福島牝馬Sよりも荒れ傾向にある。
 今年のメンバーを見ると、普通に考えれば2頭が抜けている。果たしてこの2頭で収まるのか、それとも今年もビックリホースの大駆けがあるのか。
 迷ったあげく、今年は平穏に収まると見て、本命は◎ゴールドシップ、対抗に○フェノーメノ。ただ、この2頭の差はそれほどなく、逆転もあると見る。伝統の長距離GIで、強い馬が強い競馬を見せてほしいという願望を込めての本命・対抗。
 3着候補筆頭には上がり馬カポーティスターを抜擢。穴を開けるなら、後ろから行く馬か。推奨穴馬はジャガーメイルレッドデイヴィス

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2013年4月26日金曜日

2013青葉賞、下鴨S オレの予想を聞いてくれよ

 桜花賞、皐月賞が終わり天皇賞を迎えると、初夏だ。3連休は天気も良さそうだし、家族でピクニックに行くのもよいかもしれない。その前に、まずは財布をふくらませておきたいところだ。

 そんな土曜日の東京メインは青葉賞。これも、初夏を思わせるレース名だ。
 意外と新しいレースで、1984年にオープン特別として創設され、1994年に重賞となった。昔はNHK杯(NHKマイルCの前身)というダービートライアルがあり、青葉賞はその影に隠れていて、いまでいうプリンシパルSのような状態だった。しかし、NHK杯のGI昇格に伴い、メインのダービートライアルレースに出世した。
 一昨年(ウインバリアシオン)、昨年(フェノーメノ)の勝ち馬がともに本番(ダービー)で2着に入るなど、トライアルとしての役目は果たしているといえるが、このレースをステップに本番を制した馬はまだいない。今年はどうだろうか。

 今年は重賞、オープンで実績のある馬がほとんどおらず、難解なメンバー構成。前走で500万条件を勝った馬が大挙出走してきた。
 本命は、その中から◎ラストインパクト。なかなか2勝目をあげられず皐月賞への出走はかなわなかったが、距離が伸びて良さが出てきた。母父のティンバーカントリーは、ミスプロ系だが長距離指向の種牡馬らしい。2400 mでさらに前進を期待。
 相手筆頭は○トウシンモンステラ。これも、前走で距離が伸びていい勝ちっぷりを見せた。もう一丁。
 推奨穴馬は、アウトオブシャドウ。1勝馬だが、前走の末脚は見所あり。東京でさらに。

 京都のメインは下鴨S。下鴨周辺も、新緑が美しい季節だ。
 準オープンとしてはハイレベルな一戦か。本命は◎ユウキソルジャー。京都は2-0-1-0で、3着も菊花賞でのもの。京都大好きホースに期待。

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2013年4月23日火曜日

息子が3歳になった おめでとう

 先日、息子が3歳の誕生日を迎えた。おめでとう。お姉ちゃん(5歳半)が3歳になったときとは、また違う感慨がある。
 昨年、2歳の誕生日のときにも書いたのだが、二人目の子の成長は早い。
「いつの間にこんなに大きくなったんだろう」
と思うことばかりだ。

 先月の、ノロウイルスで入院するという大事件も、頑張って乗り越えてくれた。一週間、ベッドの上でよく我慢したよな。偉かった。
 夜もお姉ちゃんと二人で寝てくれて、助かってるぞ。寝かしつけの手間がかからないのは、本当にありがたい。

 お姉ちゃんが3歳になったときは、成長過程をもっとリアルタイムで把握していたように思うのだが、息子の場合は
「いつの間に、こんなことできるようになったん?」
なことばっかりだ。
「もっと手をかけてあげられずに、すみませんなあ」
という気持ちもあるが、二人目ということの「慣れ」や、二人の子どもがいると息子にばかり手をかけられないという事情があり
「まあ、しゃあないな」
というところに落ち着いている。

 でも、それはそれでよいのだろう。二番目の子のほうが大物に育つという俗説(正しいかどうかは分かりません)があるのも、なるほどだ。いい意味で、親の干渉から逃れられるのだろう。
 今後も、親の干渉をくぐり抜け(笑)、大物に育っていってください。

 お誕生日ケーキは、お母さんの作った仮面ライダーウィザードケーキ。悪戦苦闘したのだが、それなりのものになった。お母さん、よく頑張った。


 さあ、ロウソク消しタイムだ。


 ふーーっ。


 うまく消えないので、お姉ちゃんも加勢。


 やりました!


 最近、かんしゃく泣きが増えてきたのは気になるが、面倒見のいいお姉ちゃんにも見守られつつ、大きく育っていってください。
 でも、お父さんもお母さんも、細かいことにうるさいよなあ…(反省)。大きく育つかどうかは、お父さんとお母さんにかかっているのかもしれないね。

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書評 円城 塔『Self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)

 円城氏については、伊藤計劃氏の遺作を共著として書き継いだ(屍者の帝国)と知ったときから、作品を読みたいと思っていた。そんなところに、昨年、円城氏が直木賞を受賞した(道化師の蝶)。ますます興味が高まり、まずはデビュー作を読んでみた。
 う~ん、難解、前衛的。でも、知らず知らず引き込まれてしまった。

 本書は連作集。「イベント」という出来事が起こった後の世界を舞台とした作品が20作、収められている。「イベント」とは、時間が一方向に流れるのをやめ、てんでバラバラに時を刻み始めた瞬間を指す。過去と未来と現在がごちゃ混ぜになり、その区別が意味をなさなくなった世界がさまざまな切り口から描かれる。

 内容はかなり難解だ。連作集全体としても、それぞれの連作自体も、ストーリーがあるようでないような、独特の前衛的な世界観が展開される。
 しかし、難解ではあるが、なぜか引き込まれてしまった。これが円城氏の筆力ということなのか。

 連作を通して登場するのが「巨大知性体」と称されるコンピュータ。コンピュータが自らを進化させる機能を得て、自律的に進化していった結果、巨大知性体と呼ばれる存在になったという設定だ。
 この巨大知性体が、とても人間くさいところが面白かった。鬱状態に陥るコンピュータなど考えられないが、進化の行き着くところは、意外とそんなところなのかもしれない。

 私が購入した本のオビには「文学が、円城塔に追いついた。」とある。なるほど、言い得て妙だ。難解な円城ワールドに文学界の評価が追いつき、直木賞受賞という結果につながった、という意味なのだろう。
 だが、直木賞を受賞したのは本作品ではない。おそらく円城氏のほうからも、文学界に近づいていったのではないだろうか、と想像する。
 その想像が当たっているかどうかは、受賞作品を読んで確かめてみたい。



2013年4月21日日曜日

2013マイラーズC、フローラS、福島牝馬S、錦S 予想の回顧

 今週は日曜の福島競馬が降雪で中止となった。この時期に降雪とは、驚いた。

 日曜の京都メインはマイラーズC。◎カレンブラックヒルは先団を見る位置取り。ハイペースの流れを積極的に追いかけ、直線半ばで先頭に立つが、最後は止まってしまった。前哨戦としては上々というところなのだろうが、馬券はハズレ。もうひと踏ん張りしてほしかった。
 1着はグランプリボス。流れが向いたにしてもいい勝ちっぷりだった。

 東京ではフローラS。◎イリュミナンスは5番手と絶好の位置取りに見えたが、直線ではまったく反応せず、12着。力不足だったということか。どうも、今年のフェアリーSとクイーンCは、レベルが低かったようだ。
 1着のデニムアンドルビーと2着のエバーブロッサムは併せ馬のかたちで、外を猛然と追い込んできた。本番でも楽しみだ。

 土曜の福島メインは福島牝馬S。◎オールザットジャズは中団のインを進む。直線でも内を突き、ジワジワと伸びて前の馬をかわし、後ろの追撃もクビ差抑えて見事に1着。このレース連覇を果たした。
 2着争いは、推奨穴馬のピュアブリーゼが粘るところにマイネイサベルが猛然と追い込んできて、クビ差かわしてゴール。
 馬券は、安かったが馬連を獲った。ピュアブリーゼが2着に粘ってくれたらけっこうな高配当だったのだが、競馬は当たってナンボ。よしとしておきたい。

 土曜の京都メインは錦S。◎ショウナンラムジはフタを開けてみれば1番人気。スタートは普通に出るが、中団から。直線は外に出すがまったく伸びず、10着。なんてこった。道中、少し揉まれたにしても、情けない結果だった。揉まれ弱いのか、前につけられなかったのが応えたか。

 今週は4戦1勝。その1勝も本命サイドの馬券。パッとしませんなあ。

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2013年4月20日土曜日

2013マイラーズC、フローラS オレの予想を聞いてくれよ

 京都・東京開催の開幕週は、西でマイラーズC、東でフローラSが行われる。
 マイラーズは、昨年、京都に移ってきたレースだ。先週のアンタレスSと入れ替わりで京都に来たのだが、どういう意図があるのだろうか…。JRAのこの手の日程変更についていくのは、もう諦めた。
 意図のよく分からない日程変更は、やめてもらいたいなあ。レースの持つ雰囲気とかイメージを、もっと大事にしてもらいたいものだ。

 オッサンの繰り言はこれくらいにして、レースにいってみたい。
 京都の開幕週なら、芝は前有利が定石。となれば人気でも◎カレンブラックヒルを本命に。芝1600~1800 mでデビューから5連勝。前に行ける脚質も有利。
 私が◎に抜擢すれば来るし、本命から外せば来ない。馬券的相性も抜群の馬だ。今回も、頼みまっせ。
 相手筆頭も前に行く馬から○シルポートを。
 推奨穴馬はエーシンメンフィス。前走は後ろからの競馬だったが、それまではずっと逃げていた馬。今回は前に行きたい。

 フローラSは◎イリュミナンス

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2013年4月19日金曜日

2013福島牝馬S、錦S オレの予想を聞いてくれよ

 今週から京都・東京開催がスタート。前開催で記録的な大負けを喫した私としては、気分一新、巻き返しを図りたい。
 そんな京都の初日のメインは、錦S。錦とは、京都の有名な市場のことだ。魚屋、漬物屋、卵屋、乾物屋などが軒を連ねる、約400 mの長さのアーケード街である。
 私は、京都に一人暮らしをしていたころは、この市場に歩いて行けるところに住んでいたのだが、ついぞここで買い物したことはなかった。モノはよさそうなのだが、高いのだ。最近は観光客向けの店も多い。私も含め、近隣住民が日常の品を調達する場所ではない。
 しかし、錦市場は知っていても、錦ステークスというレースには記憶がない。「はて?」と思って調べてみると、昨年できたレースだった。JRAがなぜ昨年になって錦に関心を示したのかは、特別レース名解説を見ても分からなかった。何の気まぐれなのだろう。また。、錦Sの創設により、どのレースが消えてしまったのかも気になるところだ。

 予想は、重賞ということで福島をメインに。
 福島のメインは今年で10回目を迎える福島牝馬S。ローカルの牝馬限定のハンデ重賞。荒れないわけがない。事実、これまでの9回は、馬連万馬券が3回、50~100倍が3回、30~50倍が2回と荒れに荒れている。昨年、馬連1100円と初めて堅く収まった。
 今年も荒れそうなメンバー構成だ。半分は各上挑戦の馬なのではないか。
 ところが、本命は◎オールザットジャズ(なんでやねん)。本命サイドの馬だ。でも、昨年の覇者が54 kgで出てくるのだから、逆らう必要はないだろう。ヒモ穴に期待したい。
 推奨穴馬は多め。前走中山牝馬S組のアカンサスアラフネ。前に行けそうなサンシャインピュアブリーゼ

 錦Sは◎ショウナンラムジ。京都の開幕週は、前に行く馬を狙うに限る。

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2013年4月18日木曜日

書評 白河三兎『プールの底に眠る』(講談社ノベルズ)

 心に傷を負った少年と少女の恋物語。
 ある夏、「僕」は自殺を図ろうとしていた少女と出会う。「イルカ」「セミ」と呼び合うことにした「僕たち」は恋に落ちていく。その恋愛の様子を描いた一週間と、13年後に「僕」が留置所に入れられている様子が並行して描かれる。

 決して甘酸っぱいだけの恋愛小説ではない。「僕」の一人称を通して、傷を負った者どうしの心の交流が伝わってくる。とはいえ重苦しさは全くなく、「イルカ」と「セミ」のやりとりは軽妙でさえある。
 ここに「イルカ」と幼なじみの曲利という少女も加わり、三角関係が形成されるのだが、ドロドロ感はまったくない。
 この3人の立ち位置ややりとりは、どことなく村上春樹氏の小説の雰囲気を感じさせる。

 また、なぜ「僕」は留置場にいるのかをはじめとする謎があり、ミステリーの要素も付け加えている。
 さりげなく随所に伏線がちりばめられており、それが最後にはきちんと回収されるところも見事である。「おお、そういえば」と、前のページに戻ることが多々あった。
 結末もよかった。

 主題はひと夏の恋なのだが、ミステリーの要素も含むなど、単なる恋愛小説に留まらない作品。完成度が高い。



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2013年4月16日火曜日

競馬ブックweb 使用レポート

 今年の正月、週刊競馬ブックの新年号クロスワードで「競馬ブックweb2ヶ月間無料使用権」が当たった。使用期間が4月14日で終了したので、使った感想を書いておきたい。

 私はここ20年ほど、競馬ブック当日版(土・日)と週刊競馬ブックをほぼ毎週欠かさず買っている、競馬ブックのお得意様だ。
 ここ数年は、子供が生まれたりしたこともあり、家でI-PATで馬券を買い、テレビで観戦するというスタイルが定着。競馬場に行くのは、年に数回となってしまった。
「それなら、紙媒体ではなくてもよいのでは」
と考え、「当日版+週刊競馬ブック」を「競馬ブックweb」ですべて置き換えられないかと、試行錯誤してみた。

結論
 結論は以下の通り。

・「当日版」をやめるのは厳しい。
・「週刊競馬ブック」は、一部のコンテンツを読むのを諦めるなら、置き換え可能。

競馬ブックwebは当日版の代わりになるか
 「結論」でも書いたように、現時点では、代わりにはならない。
 競馬ブックwebでは、レースの馬柱が提供されている(競馬ブックでは「能力表」という呼び方をしているが、これはいわゆる「馬柱」のことだ。なぜ能力表などと呼ぶのか分からないが、本エントリーでは従来通り「馬柱」と書くことにする)。しかし、これがまったく使い物にならない。
 競馬ブックwebで提供される馬柱はHTMLベースのものなのだが、これがひどい。「印刷用」のページを印刷しても、枠がないので見づらくて仕方がない。肝心の馬名も見にくい。通算成績や、競馬場別の成績欄もない。こんなのは馬柱とは言えない。JRAの出馬表(無料)のほうがよほど有用だ。
 苦情が殺到したのか、競馬ブック社も馬柱のダメっぷりは承知しているらしく「今後、徐々にバージョンアップしていきます」とのこと。頼みまっせ。
 「当日版」と同じ馬柱もPDFで提供されているのだが、有料サービス。でも有料で馬柱をだけ手に入れるなら、最初から当日版を買えばよい。当日版が買えない人(離島、海外)にはよいサービスかも。

印刷の手間
 競馬ブックに限らずすべてのweb版競馬新聞に言えることなのだが、書き込みに難がある。したがって、どうしてもプリントアウトして使うことになるのだが、家庭用のインクジェットでレース分の馬柱をプリントするのはけっこうな手間だった。しかも家族に「うるさい」などと言われる始末。
 この点からも、当日版の価値は高い。

では、週刊競馬ブックの代わりにはなるのか
 一部のコンテンツを諦めるなら、代わりになる。
 具体的には、競馬ブックwebでは読み物系がかなり割愛されている。著作権の問題もあるのだろう。個人的には、毎週楽しみにしていた、金沢氏の「八方破れ」が読めなくなるのは悲しいが、予想に欠かせない情報というわけではない。
 レース結果、騎手のコメント、短評はウェブ版でも読める。次週の展望も、ほとんど載っている。予想に関する情報のみを必要としている人なら、競馬ブックwebで十分にまかなえる。

情報として不満な点
 週刊競馬ブックには必ず載っている、重賞レースの「傾向」と「勝ち馬一覧」。これが、web版(PDFで提供)では載っていたり、いなかったりするのだ。これは是非、全レース載せてほしい。

じゃあ、どうするのか
 結局、私は、当日版は従来通り土・日とも購入し、週刊競馬ブックを買うのをやめて、競馬ブックwebライトを申し込むことにした。競馬ブックwebライトは1カ月1050円だから、2週間で元が取れる。しばらくこれでやっていこうと思う。

当日版を買わなくてもよいのでは
 「馬柱だけが必要なら、競馬新聞を買わなくても、スポーツ紙で代用すればいいじゃん」という意見もあるだろう。確かにそうだ。最近は、スポーツ紙の馬柱も充実していて、専門紙とほぼ変わらない情報が載っている。
 しかし私にとって、専門紙は「前日に売っている」ところがありがたい。レースの前日に新聞を買い、印をつけて、おおかたの馬券を買っているのだ。当日に予想して馬券を買う時間があれば、スポーツ紙に乗り換えられるのだが、いまのライフスタイルでは、それはなかなか難しい。
 そんな事情で、前日に入手できる新聞が必要なのだ。予想はちょっとでよいから、ちゃんとした情報の載った廉価な馬柱が前日から売っていればいいのだが。誰か作ってもらえないだろうか。

馬券成績は?
 1カ月ほど当日版なしで競馬をしたのだが、その間の馬券の成績はそれほど悪くなかった。ところが、当日版を再び買い出してから、馬券成績が急降下。大スランプに落ち込んだ。
 情報があるからといって当たるわけではないようだ…。

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2013年4月14日日曜日

2013皐月賞、アンタレスS、中山GJ 予想の回顧

 土曜の阪神はアンタレスS。◎ホッコータルマエニホンピロアワーズを見る位置から。3コーナーから徐々に上がっていき、直線ではニホンピロとの一騎打ちに。これを外からねじ伏せて快勝。2 kgの斤量差のお陰もあるだろうが、強い勝ち方だった。
 もう一頭の軸○バーディバーディはハナではなく3番手から。直線では粘りがきかず、6着に終わった。やはりハナを切るほうがよさそうだ。
 馬券は2頭軸で買っていたため、ハズレ。

 中山GJは◎バアゼルリバーが後方のまま伸びず、6着に完敗。どこかで飛越に失敗でもしていたのだろうか。見せ場がなかった。
 勝ったブラックステアマウンテンは前走から一変の内容だった。イギリスの障害馬の底力を見せつけられた。

 日曜は皐月賞。
 ◎タマモベストプレイは中団の後方から。有力馬を見る位置取りでレースを進める。3コーナーから仕掛けて、カミノタサハラと併せ馬のかたちで差してきたが、5着まで。もうひと伸びが足りなかったが、健闘したと言えるのだろう。馬券はハズレ。
 勝ったロゴタイプは中団のインから、直線は馬場の半ばに持ち出して突き抜けた。お手本のような競馬で優勝。次走のダービーは距離との戦いになりそうだ。
 結果は、1~4着に1~4番人気が人気順に入り、堅く収まった。荒れるという前提で予想したのだが、その前提が間違っていたのだからトホホである。皐月賞は、本命サイドのレースに変わってきているようだ。

 ちょっと早いが、ダービーの展望を。
 ロゴタイプは上にも書いたように、距離との戦いになりそう。とはいえ3歳のこの時期なら、こなせてもおかしくない。
 エピファネイアコディーノも、折り合いに難があり、距離延長歓迎のタイプではなさそうだ。
 そうすると浮上するのが4着のカミノタサハラか。上位馬では唯一この馬だけが、距離が伸びてよさそうだ。といっても、まだ2000 mまでしか走ったことがないのだから、いざ走ってみると「アレレ」ということもありそう。
 誤算だったのがレッドルーラー。皐月賞でも、最後まで本命にするかどうか迷った馬で、ダービーでは是非狙いたいと思っていたのだが、皐月賞で最下位に終わってしまった。なんぼ何でも、皐月賞最下位からの巻き返しはないだろう。
 現時点で本命候補を挙げるならカミノタサハラだが、別路線組にもチャンスがありそうだ。

【追記】
 レッドルーラーはレース中に故障していたらしい。

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2013年4月13日土曜日

2013皐月賞 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は牡馬クラシック第一弾、皐月賞。ここ何年か、馬券が当たった記憶がない。アグネスタキオンが勝ったときに当たったのは覚えている(何年前の話やねん…)が、それ以降、的中の記憶がないのだ。
 ヴィクトリーを見事に本命に抜擢したときも、2着馬が抜けてハズレ。昨年も、迷ったあげくにゴールドシップを本命にせず、ハズレ。どうも相性が悪い。
 それに加えて、ここ3週間ほど、馬券の調子がさっぱりである。今開催の収支は、30%台という超低空飛行。
 そんな低空飛行オヤジの予想を公開する意味があるのかどうか、われながら疑問だが、「こいつと同じ本命は避ける」という使い道もあるかもしれない。

 さて皐月賞。かなり荒れるイメージなのだが、意外にも、ここ3年は馬連が1200円台。堅い決着が続いている。この流れが続くと見るか、そろそろまた荒れると見るか、難しいところだ。
 私は後者と見て、穴っぽいところを抜擢する。

 このレースは、トライアルで権利を獲った馬がかなり優勢である。その中から、本命は◎タマモベストプレイ。まだ4着以下になったことのない堅実派で、前走、前々走と1800 mの重賞で1、2着。人気の盲点になっている。距離延長が心配されているが、中山の2000 mならこなせないか。
 推奨穴馬も、トライアルで権利を捕ったのにさっぱり人気のないミヤジタイガクラウンレガーロ

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2013年4月12日金曜日

2013アンタレスS、中山GJ オレの予想を聞いてくれよ

 明日の皐月賞で、阪神・中山開催も終了。その前日は阪神でアンタレスS、中山で中山グランドジャンプが行われる。

 アンタレスとは星の名前で、サソリ座の中でキラリと輝く一等星だ。赤く輝く、インパクトの強い星である。
 グーグル先生に、より詳しく聞いてみると…太陽の600~800倍もある大きな星で、めちゃめちゃ明るいそうだ(だから赤く見えるのか)。また、非常に珍しい実視伴星(目で伴星が見える星)とのこと。天文観測では人気者のようだ。
 ところで、アンタレスと聞くと「あんたバカよね~おバカさんよね~」という歌が思い浮かぶのは私だけだろうか(何の歌だっけ?)。

 星の話はこれくらいにして、レースにいってみたい。
 昨年、京都から阪神に移ってきて今年で2回目。この手の番組変更には、もう頭がついていかない。
 本命は◎ホッコータルマエ。ダートでは、3歳冬から4歳春頃の馬は古馬の壁にぶち当たることが多いが、この馬はそんな壁も感じさせず、一線級の馬と常に接戦を演じている。前走、前々走と交流重賞を圧勝し、さらに力をつけた印象。GI馬がいるが、2 kgの差があれば逆転可能。
 相手本線は、○バーディバーディ。前残りに期待。
 推奨穴馬はグラッツィア。いつも差のない競馬をする堅実派だ。

 中山GJは◎バアゼルリバー。昨年暮れの中山大障害の2着馬だ。1着馬がリタイヤで不在なら、順番が回ってこないか。

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2013年4月8日月曜日

書評 新田次郎『孤高の人 上・下』(新潮文庫)

 こんな山男が本当にいたのか。
 昭和初期、第二次大戦間近の日本に、当時の常識を覆す山男がいた。その名を加藤文太郎。パーティを組んで登山をするのが常識だった時代に、単独行で数々の冬山を制覇したスーパー登山家を描いた作品だ。

 しかし本作品を読んでいると、このスーパー登山家が、普通の人に見えてくる。普通の人が、どんどん山にのめりこんでいくうちに、いつの間にか注目を集める登山家になってしまうのだ。
「僕、そんな大したことはしてないんですけど」
という、加藤のつぶやきが聞こえてくる。
 大人物になってしまった普通の人。このプレッシャーに押しつぶされる人は、いまでもたくさんいる。そういう人たちの心の動きが伝わってくる作品だ。

 また、加藤の残した功績はもう一つある。それは、当時、セレブの趣味だった登山を、庶民、とくにサラリーマンへと広げたことだ。
 加藤はサラリーマンであり、仕事はきちんとこなしつつ、有休を使って登山を行っていた。これは当時としては珍しいことであり、登山の普及に大いに貢献したのだそうだ。

 しかし山男たちは、どうして山に登るのだろう。
「それは、そこに山があるからだ」
という、有名な台詞では説明がつかない何かがあるにちがいない。その「何か」が少し見えた気がした。



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2013年4月7日日曜日

2013桜花賞、阪神牝馬S、NZT 予想の回顧

 土曜の阪神メインは阪神牝馬S。
 ◎アイムユアーズは好発を切り、先頭集団を見る好位置でレースを進める。よい手応えで直線を向き、一瞬伸びかけたのだが、直線半ばで失速して10着。外差しで決まるレースだったにしても、物足りなかった。早熟だったのか。
 1、2着を8枠の差し馬が占めたように、いまの阪神は外差しの決まる馬場のようだ。

 中山メインはNZT。
 ◎ゴットフリートはスタートが決まらず後方から。これが最後まで響いた。
 道中は腹をくくって後方からレースを進め、3、4コーナーで外をマクっていったが、直線では息が続かず失速して9着。中山の1600 mで前が残るレース。外を回ってはノーチャンスだった。
 勝ったエーシントップは、3番手につけて抜け出すというお利口さんな走りで見事に1着。本番の1番人気は決定か。

 日曜は桜花賞。
 ◎クラウンロゼは好スタート。逃げる1番人気を見る絶好の位置につける。4コーナーでは逃げた馬が空けた最内をついたが伸びを欠き、下から3番目の16着。内が荒れていて外差しの決まる馬場だったので、どこかで外に出したかった。とはいえ負けすぎだなあ…。
 レースは、終わってみれば、ディープ産駒、デムーロ兄弟のワンツー。後方から外に出して差してきた馬が上位を占めた。そんな中、逃げて4着に粘ったクロフネサプライズはさすがだった。
 オークスは、展開一つで順位が入れ替わりそうだ。

 今週は3戦3敗。馬場の傾向に泣かされた2日間だった。
 他のレースも散々で、2週連続の大負け。今年の収支はついに70%を切りそうだ。トホホ…。

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2013年4月6日土曜日

2013桜花賞 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は桜花賞。このレースを迎えると
「さあ、今年も始まるぞ」
という気持ちになるのは私だけではないだろう。
 毎年しつこいが、やはりGIはこの桜花賞からスタートするのがよいと思う。ちょっと悪いが、フェブラリーSと高松宮記念には時期を移ってもらってはどうだろうか。JRAの番組変更には批判的な私だが、この移動案にはぜひ賛成だ。でも、フェブラリーSが2月でなくなるのは、ちとマズイか。

 さてレース。
 前哨戦で有力馬が凡走し、大混戦である。しかし、昨年のジェンティルドンナのように、終わってみれば実は強い馬がいるのかもしれない。
 このレース、けっこう荒れているイメージだったのだが、過去10年間で馬連が万馬券になったのはレジネッタが勝った5年前のみ。阪神コース改修により、実力馬が力を発揮しやすいレースに変わったということなのだろう。
 データからは、その年の最多勝馬が好成績を残している。その他のファクターとしては、トライアルでの入着、1600 m実績が挙げられる。そうすると、浮かび上がってくるのが◎クラウンロゼ。父ロサード、母父ヒシアケボノという、超シブシブ血統の馬だ。
 ここまで3戦3勝だが、アネモネSをステップにした馬がここ10年連対していないことが嫌われているようで、4番人気にとどまっている。確かに中山の1600 mと阪神の1600 mでは要求される能力が違うのだろうが、初戦で東京の1600 mを勝っているこの馬には心配無用。阪神に変わっても連勝を伸ばしてほしい。
 相手筆頭には○メイショウマンボ。こちらは1600 m実績がないためか5番人気だが、父が天皇賞春を勝ったスズカマンボならスタミナの心配はなかろう。この馬が1番か2番人気になると思っていたので、この人気は美味しく見える。シブシブ血統どうしのワンツーがないか。
 推奨穴馬は多め。トライアルで上位に来たのに印がない馬がたくさんいる。データからは完全に「消し」なのだが、今年は1勝馬にもチャンスがあると見る。アネモネS2着のジーニマジック、フィリーズRで2、3着のナンシーシャインティズトレメンダス、チューリップ賞2、3着のウインプリメーラアユサン

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2013年4月5日金曜日

2013阪神牝馬S、ニュージーランドT オレの予想を聞いてくれよ

 今週はいよいよ桜花賞。春本番だ。その前日の土曜日は阪神牝馬Sとニュージーランドトロフィーが行われる。

 阪神牝馬Sは、かつては阪神牝馬特別というレース名で、阪神牝特と略称されていた(懐かしい)。暮れの阪神開催で行われていた別定GIIで、牝馬の頂上決戦の一つだった(昨年も同じことを書いたような)。
 それがいつの間に桜花賞の前日になったのだろうかと調べてみると、ヴィクトリアマイルの創設に伴い、その前哨戦としてこの時期に移ってきたのだそうだ。なるほど。

 今年も、ヴィクトリアマイルを狙う馬が顔を揃えた。
 その中から、本命は◎アイムユアーズ。前走、前々走と掲示板を外したが、両方ともGIで、牡馬相手のマイルCSが0.7秒差、ジェンティルドンナの勝った秋華賞が0.3秒差なら悪くない。ポン駆けも得意だし、器用なレースぶりは内枠も歓迎。雨予報はなんともいえないが、それは他馬も同じだろう。
 推奨穴馬は道悪・鉄砲ともに得意のアスカトップレディ。桜花賞で1番人気になりそうな武豊が、その前日に穴をあけないか。

 ニュージーランドTは◎ゴットフリートが軸。相手筆頭は○レッドアリオン

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2013WBC(ワールドベースボールクラシック)雑感

 今さらだが、WBCの雑感をまとめておきたい。

 まず、やっぱり楽しい。NPBのトップ選手が一緒のチームで戦うのも新鮮だし、一発勝負のトーナメントもリーグ戦とは違った緊張感がある。
 現時点では問題点もたくさんあるようだが、大きな大会に育ってもらいたいものだ。

内川の走塁ミスは「敗因」だったのか?
 プエルトリコに負けた試合での、内川選手の走塁ミスが「敗因」であったかのように報じられている。しかし、あれは決して「敗因」ではない。強いて言うなら「負けが決まった瞬間」だ。あの瞬間に負けが決まった、と言うことはできるだろう。しかし、それは「敗因」とは別物だ。


 では敗因は何だったのか。敗因は、打てなかったことに尽きる。7回まで0点で勝とうというのがムシが良すぎる。序盤のチャンスに点を取れなかったことが敗因だ。内川選手のあのプレーは確かに走塁ミスだが、それを敗因として捉えるのは間違っている。
 また、盗塁のサイン自体についても、一発勝負のトーナメントなんだから、おおいにあり得る作戦だった、と私は思う。それに、台湾戦の鳥谷の盗塁は批判せず、結果的に失敗に終わったこちらだけをあげつらうのはおかしい。

采配ミスは別の場面だった
 采配ミスは別の試合にあったと思う。それは、二次ラウンドの台湾戦。今大会で最も熱かった試合だ。その8回裏の台湾の攻撃の場面。
 0-2のビハインドの6回裏から登板した田中投手が、6、7回の2イニングをパーフェクトに押さえた。打者6人から4三振を奪う、完璧な内容だった。そして8回表に日本が2点を取り同点に追いつき、迎えた8回裏。


 田中が先頭打者、次の打者に連打をあび、無死一・二塁のピンチ。ここで采配ミスがあったと思う。結果的に、田中はここで勝ち越しのタイムリーを打たれ、マウンドを降りるのだが、結果論ではなく、ここは投手を替えるべきだった。
 終盤の8回で2-2の同点。バッターは左打者。ここで森福を使わずに、何のために森福をベンチに入れているのか。ここは、森福への交代の一手だった。

大会後に突如わき出た首脳陣批判
 日本チームの結果は、ご存じの通り、ベスト4敗退。最低限の目標は達成したと言ってよいだろう。
 しかし敗退が決まるやいなや、采配その他について、マスコミによる首脳陣への批判が噴出した。大会中は(申し合わせでもあったのか)表に出てこなかった批判が一斉にわき出てきたのだ。特にコテンパンに叩かれたのが東尾コーチだった。私も当初から、投手総合コーチが東尾氏というのは疑問だった。
 しかし、大会が終わってから「待ってました」とばかりにマスコミが批判し始めるのには違和感がある。娘と一緒にイベントに出るのを怪しからんと思うなら、大会中であろうと、その時点でしっかり批判してほしかった。

首脳陣の功績 その1
 敗退が決まると、上記に加えて、「練習している選手がいるのに映画や競艇に行っていた」とか「毎晩、酒盛りをしていた」とか、おおいに批判されている今大会の首脳陣だが、功績もあったと思う。
 それはメンバー選考についてだ。
 一つ目は、事前の予想を覆して角中と本多を残し、大島と聖沢を選ばなかったこと。この決定の直後には疑問の声が上がったし、私も「足のスペシャリスト」を選ばなかったことに疑問を感じた。
 しかし、大会を通じて
「大島か聖沢がいたらなあ」
と思う場面があっただろうか。今大会のメンバーは、走攻守兼備の選手が多く、代走があるとすれば、どうしても1点がほしいときに阿部に代走を出すという場面だけだっただろう。それを見越して、足のスペシャリストよりも打力を優先した人選はヒットだったのではないか。
 ただ、せっかく残した本多がほとんど使われなかったのは残念だった。2塁の守備固めとして使う手はあったように思うのだが。


首脳陣の功績 その2
 二つ目は中田翔選手を選んだことだ。中田を選ぶことに否定的なコーチもいたようだが、山本監督の一存で選んだのだという。
 結果的には、中田はレギュラーとして活躍した。本人にとっては、またとない経験になっただろう。首脳陣にはおおいに感謝してほしい。奔放な中田については批判の声も多いが、今回の経験をどう生かすのか、注目していきたい。
 また、お目付役の稲葉選手を、ちゃんとメンバーに入れていたところも見逃せない。



 以上、感じたところをザッと書いてみた。いまから次回が楽しみだ。
 日本代表を常設するなら、サッカーのように外国人を監督に呼んでみてはどうだろうか。サッカーと同様に、長期間、腰を据えて指揮できる環境を整えれば、アッと驚くような人選など、日本球界に新しい風を吹き込んでくれるように思う。
 ヒルマン氏とかマニエル氏(現フィリーズ監督、元近鉄)なんかどうですかね。不動の三塁手モッカ氏(元アスレチックス、ブルワーズ監督、元中日)もいいなあ。

2013年4月1日月曜日

もうすぐ3歳の息子がウイルス性腸炎(ノロ、ロタ)で入院した

 もうすぐ3歳(2歳11カ月)の息子が、一週間入院した。ノロウイルスに代表される、ウイルス性の腸炎だ。いわゆる食中毒である。

 おそらくノロかロタかだと思うのだが、ウイルスの特定はしていないため、正確には分からない。ウイルスを特定するのに4~5日かかり、結果が出る頃には回復していることが多く、またウイルスがどれであっても治療法は同じなので、ウイルスの特定はしないのが普通なのだそうだ。詳細はこちらを。

 どうやら一家4人(父、母、娘、息子)とも感染していたようなのだが、最も年下で、少し前に風邪を引いて抵抗力が弱っていた息子が重症化してしまったということらしい。
 症状がひどくなると、水分を取ってもすぐに上(嘔吐)か下(下痢)から出てしまうので、点滴をしなければならない。自宅では点滴は無理なので、入院ということになってしまうわけだ。
 備忘録もかねて、経過などを記しておこうと思う。

◆木曜日◆
 息子が朝食後に嘔吐。しかしこの日は熱もなく、保育所に行き、普通に帰ってきた。朝ご飯を食べ過ぎたのか、ちょっとした風邪か、くらいに思っていた。
 ただ、娘がこの日から下痢気味になり、私も胃腸が少しむかつき、妻もちょっと気分が悪いと言っていた。いまから思うと、4人とも感染していたのだろう。おそらく、水曜日の食事が感染源と思われる。
 生の肉や生の貝は食べていないので、何かの拍子に生で食べる食材にウイルスがついてしまったのだろう。生で食べるもの(サラダ、刺身など)の調理にはもっと気を配る必要があると、改めて痛感した。

 この日の夜から、息子が熱っぽくなる。しかし、嘔吐や下痢の症状はなかったので、おそらく風邪だろうと思っていた。

◆金曜日◆
 息子が熱っぽかったので、妻が息子を病児保育に預けてくれた。近所に病児保育があり、とても助かる。
 息子は、微熱はあるものの機嫌もよく、昼ご飯もたくさん食べた。帰宅後も、微熱はあるがそれほどしんどそうでもなく、このまま直ってくれそうだなあ、という雰囲気だった。

◆土曜日◆
 この日は、ある意味クライマックスだった。
 息子の熱が上がってきて、少ししんどそう。私は、薬を飲んでいればそのうち治るだろうと思っていたのだが、妻が小児科に予約を入れてくれた。あとから思うと、この行動は大正解だった。
 そこへ、小児科から電話があった。前日の血液検査の結果が悪いので、すぐに来院するようにとの指示。小児科の先生は、こちらが予約を入れていたことは知らなかったのだが、息子を小児科に連れて行くという妻の判断は正しかったわけだ。お母さん、さすがです。
 小児科に行くと、点滴をされた。そして「昼にもう一度来なさい」という指示。しかし、下痢や嘔吐はまだなかったので、この時点でも風邪だと思っていた。点滴はけっこう好きな先生なので、点滴という治療法には「いつものこと」という感覚だった。

 昼に再び小児科へ。ここから事態が急変する。先生の見立ては
「これは相当に悪い。紹介状を書くから大きな病院へ行くように。たぶん入院になるから、用意をしていくこと」
というものだった。
「入院、マジで??」
というのが正直なところだった。
「先生、それはちょっと大げさなのでは?」
とも思っていたが、失礼千万、先生のこの判断が後にわれわれを救ってくれたのだった。先生、ごめんなさい。
 この時点では、息子もそれほどひどい状態ではなく、私も妻もまだ半信半疑だった。息子もしっかりしていたので、私と娘は予約を入れていた歯医者に行って、それが終わってから病院へ行き、診察を終えた妻と息子と合流ということにした。だが、これは失敗だった。
 私と娘が歯医者を終えて病院へ向かう途中、妻からメールが。
「やはり、入院になりました」
とのこと。この時点では、まだ嘔吐も下痢もなかったので、何か重大な病気ではないかという心配もした。
 病院で妻と息子と合流すると、大惨事だったらしい。要するに、下痢がダダ漏れになってしまったのだ。待合室とトイレを行ったり来たりして、トンデモ状態だったそうだ。のんきに歯医者に行って、すみませんでした…。

 息子はそのまま入院となる。息子が部屋に入った頃は、すでに夕方だった。入院に必要なものを買い足しに行き、娘を連れて家に帰った。その日は妻が付き添いをしてくれた。
 いま思うと当たり前なのだが、初日の付き添いが最もしんどかった。あとから思うと、この日は私が付き添ったほうがよかったかもしれない。ごめんなさい…。

◆日曜日◆
 娘の世話をしてくれるために、おばあちゃん(私の母親)が来てくれた。幼児が二人いて、別々の場所にいると、大人が二人では足りない。子どもが幼稚園や小学校に行っていて、なおかつ奥さんが専業主婦でも、二人では回らないと思う。上の子が、少なくとも4~5時間程度は一人で留守番できないと厳しい。ちなみに、私の娘は5歳だ。4~5時間の留守番は、まだちょっと不安である。それが何日も続くとなると、なおさらだ。

 わが家は共働きで、入院中は交互に休みを取って、一日おきに出勤した。もしおばあちゃん(3人目の大人)の助けがなければ、おそらく二人とも入院中は全休しないと無理だったと思う。
 子どもが一人だけなら、大人二人でも何とか交互の出勤できるだろう。しかし子どもが二人なら、入院中は父母とも全休を覚悟しなければならない。これも、今回学んだことの一つだった。おばあちゃん、ありがとうございました。

 息子はというと、点滴をつけられて動きが制限され、お腹も痛く、たいへんだったようだ。夜もよく眠れるはずもない。個室(感染する恐れがあるので、必然的に個室になる)だったのは、不幸中の幸いだった。

◆月曜~木曜◆
 娘の世話はおばあちゃんがしてくれた。
 息子には、私と妻が一日おきに付き添った。5時半に仕事を切り上げ、夕飯をさっさと済ませ、病院へ行き、交代する。
 翌日は、息子に丸一日付き添ったあと自宅へ帰り、娘と顔を合わせる。娘も、両親とあまり会えず、非常事態という雰囲気も重なり、ストレスを感じているようだ。
 風呂、夕飯のあとは翌日の用意。息子の着替えなど、普段と違う準備が必要なので、いろいろと気を遣う。会社に息子の着替えや自分の一泊分の用意を持って行かなくてはならないのもストレスだった。
 その他もろもろ、ハードな一週間だった。そういう状況を是認してくれる会社でよかった。みなさん、ご協力ありがとうございました。

 息子は徐々によくなり、水分や食事もだんだんと摂れるようになっていった。だが、点滴がずっとついたままだったのは、本人も親もつらかった。
 水分と食事が摂れるようになったら、点滴は外してもよいように思うのだが…。担当医に聞く機会がなかったので、外れなかった理由はいまも分からないままだ。なぜずっと点滴が必要だったのだろう。

◆金曜日◆
 2回目の血液検査。まだ炎症反応が残っているが、退院の許可が出た。よかった。
 会社で妻からのメールを読み、ガッツポーズをしていたのは、相当に怪しかったと思う。隣席のみなさん、驚かせてすみませんでした。

 これを書いているのは日曜の夜なのだが、息子はすでに食欲も完全に回復し、元気に過ごしている。日常が戻ってきて、私も妻も、肩の力が抜けた週末だった。
 息子も六泊七日、点滴をつけたままでよく頑張った。3歳前の幼児が、ベッドの上で一週間過ごすとは、たいへんなストレスだっただろう。

◆不幸中の幸い◆
 このように、たいへんな入院生活だったのだが(もちろん、最もつらかったのは息子だった)不幸中の幸いだったことも、いくつかあった。忘れないうちに書いておきたい。

(1) 入院が土曜日だったこと
 これが平日だったら、慌ただしさ百倍だっただろう。仕事中に子どもが緊急入院するなんて、考えたくないシチュエーションだ。
 週末だったので、まだ余裕を持って対応できたのだと思う。

(2) おばあちゃんが来てくれたこと
 おばあちゃんが娘の世話をしてくれなければ、今回のことは成り立たなかった。上にも書いたが、おばあちゃんが来てくれなければ、おそらく私も妻も、仕事は全休となっただろう。

(3) 近所の小児科医の診断
 近所の小児科の先生が、適切な診断と指示をしてくれたお陰で、症状が悪化する前に入院できた。
 金曜日に小児科に行かなかったら、いったいどうなっていただろうか。自宅でダダ漏れ状態になり、そこで慌てて小児科なり大きな病院なりに連れて行くことになったのだろう。そうならなかったのは、事前に小児科に連れて行った妻と、そこで適切な診断をしてくれた先生のお陰だ。

(4) 息子が3歳近くになっていたこと
 息子が3歳近くだったのも、不幸中の幸いだった。これが去年(2歳手前)だったらと思うと、ゾッとする。
 3歳近くになると、点滴をつけていても、数十分なら一人にしておける。
「お父さんは、いまから売店で買い物をしてくるから、少し待っててね」
という言葉を理解し、待ってくれるのだ。その間に、点滴を自分で抜いてしまうようなこともしない。
 これは、たいへんにありがたかった。もし1年前だったら、数分も目を離していたら、点滴をむしり取ったり、ベッドから落ちたりして、たいへんなことになっていただろう。

 ウイルス性腸炎でもこれだけたいへんなのだから、もっと大きな病気なら、推して知るべしだ。改めて、健康のありがたさを感じた一週間だった。

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