2012年5月27日日曜日

2012ダービー、朱雀S 予想の回顧

 土曜は朱雀S。
 本命の◎オールブランニューは、予定通り後方から。レースも予定通りハイペースで流れる。直線では、人気のデンコウジュピターとともに追い込み、3着に突っ込んだ。11頭立ての9番人気だから、大健闘といえるだろう。
 しかし、馬券は枠連で買っていたためハズレ。
「ワイドで買っていれば」
と悔やまれる結果となってしまった。

 日曜はダービー。
 本命の◎グランデッツァは+12 kgだったが、前走が少し減っていたし、それほど太くは見えなかった。レースでは大きく引き離して逃げた2頭の次の馬群の先団に構える。いい位置取りだ。4コーナーを持ったままで回り、抜群の手応えに見えた。
「これはいける」
と思った。池添騎手もそう思ったに違いない。しかし、直線に入って満を持して追い出すも伸びず、残り200 mで失速して10着に終わった。勝ったディープブリランテとほぼ同じ位置にいたのだから、位置取りとしては絶好だったはず。距離なのか、太め残りだったのか、それともこれが実力なのか。明日のコメントを待ちたい。

 勝ったのはディープブリランテグランデッツァの一つ前にいた馬だ。直線では早めにスパートし、しぶとく伸びて追撃をしのぎきった。さすが岩田やなあ。
 時計は速かったが、前にいた馬が1着と3着に来たのだから、結果的にはハイペースではなかったということなのだろう。
 人気の2頭は、前残りの競馬では、あの位置からでは厳しかった。人気ほど実力が抜けていたわけではなかった、という結論にしておきたい。

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書評 高橋昌一郎『感性の限界』(講談社現代新書)

『理性の限界』『知性の限界』に続く、限界シリーズの三作目。前二作と同様、仮想シンポジウムという形式で話は進められる。さまざまなジャンルの専門家が入れ替わり立ち替わり会話に参加し、それぞれの専門分野の知見を紹介することにより、読者に現在の哲学、心理学、認知科学などの最新情報を伝える。

 第一作からそうなのだが、これが非常に分かりやすい。現在の最新の話題が、素人にも分かるように優しく語られる。哲学、心理学、認知科学などの分野の最先端の話題をサッと見渡すのに、本書以上に適した本はないだろう。
 シンポジウム形式なので、話題が散漫になりがちで、系統立てた知識を得るのは難しいが、そのような勉強がしたい人は教科書を読めばよい。

 今回は『感性の限界』ということで、「行為の限界」「意志の限界」「存在の限界」の三つのテーマについて仮想のシンポジウムが行われる。
 私が非常に興味深かったのは、人間の脳のシステムには「自律的システム」と「分析的システム」の二つがあるという説だ。この説は、現在のところかなり受け入れられているらしい。
 平たく言えば「自律的システム」は本能的に情報を処理するシステムで、一方の「分析的システム」は理性的に情報を処理するシステムである。たとえば夜の公園で草陰がガサガサと揺れたとすると「怖っ」と感じてしまう。これが自律的システムによる情報処理である。肉食動物に襲われるのを避けるという、太古から受け継がれた感覚がいまだに人間を支配しているのだ。
 しかしそこで
「現在の日本に大型肉食動物が放し飼いになっているなんてことはあり得ない。大丈夫」
と判断を下すのが「分析的システム」である。
「私は合理的な人間だから、分析的システムがかなり勝っているんだろうなあ」
と思う方も多いだろう。しかし現実はそうではない。人間という動物がいかに非合理的か、本書を読めばよく分かる。たとえば、自分の唾液をコップに溜めて、それをグイグイと飲めるだろうか。それが躊躇なくできる人は、かなり合理的といってよいかもしれない。

 この手の分野の本を読むといつも思うことだが、われわれが自我、意識、意志、個などと呼んでいるものは、思っているほど能動的なものではないらしい。悲しいかな何かに「踊らされている」もののようだ。では、何に踊らされているのか。かなり端折った言い方をすれば、つまるところそれは「遺伝子」だということになるのだろう。
 人間は、少なくとも現在のところは、かなりの部分、遺伝子の入れ物に過ぎないらしい。今後、理性や知性や感性の力でその壁を乗り越えられるのか、それともその壁は決して乗り越えられないものなのか。文明が始まってから約4000年。答えが出るのはまだまだ先のようだ。



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2012年5月26日土曜日

2012ダービー オレの予想を聞いてくれよ

 いよいよ今週はダービー。レースの位置づけについては説明の必要はないだろう。世代の頂点を決めるレースである。

 JRAのCMがどの馬を取り上げるのか注目していた。ナリタブライアンが本命、対抗にスペシャルウィークという予想だったのだが、正解はウイニングチケット。してやられた。
 この年はナリタタイシン、ビワハヤヒデを加えた3強がクラシックでしのぎを削り、一冠ずつを分け合った。いま振り返ると、なかなか盛り上がった年だったということか。

 さてダービー。頂上決戦のわりには、馬券は堅く収まらない。ここ5年、馬連で万馬券が3回、残りの2回も3000円台である。かといって、後で連対馬を見ると、フロックといえるような馬はほとんどいない。強い馬が人気の盲点になり隠れていることが多いということだ。
 今回は皐月賞の上位3頭が1~3番人気を占め、この3頭のみが単勝10倍以下だが、上にも書いたように、それほどすんなりと収まるようには思えない。隠れた実力馬を探したい。

 今年の皐月賞で、私はグランデッツァゴールドシップから、迷ったあげくグランデッツァを本命に推したのだが、結果はご存じの通り。最後の最後で二者択一の選択を間違えたということだ。 こうなってしまうと
「じゃあ今度はゴールドシップ本命で」
とは買いにくい。

 本命は◎グランデッツァ。皐月賞1番人気馬の巻き返しに期待したい。私の馬券的にも、皐月賞の分を取り返してもらおう。
 その皐月賞では、5着に敗れたとはいえ、大外を回ってのもの。0.7秒差はやや離されすぎだが、2着とは0.3秒差。従来の先行策で戴冠を期待したい。
「2年連続は2年連続でも、調教師ではなく騎手だった」
てなことにならんだろうか。
 推奨穴馬はコスモオオゾラ。弥生賞1着、皐月賞4着の馬が2桁人気でいいのか。

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2012年5月25日金曜日

朱雀ステークス、欅ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 今週はいよいよダービー。しかし、その前日のメインレースは、西が朱雀Sで東が欅Sと、何とも地味な組み合わせである。せっかくのダービーウイークなのだから、もう少し何とかならないものか。
 たとえば「明日はダービー特別」とか「ダービー前日ステークス」なんてのをメインレースにしてはどうだろうか。するわけないよな…。

 というわけで、京都の土曜メインは朱雀S。
 朱雀とは空想上の鳥らしいが、この場合はおそらく京都の地名を指しているのだと思う。調べてみると、二条城周辺に「朱雀」と名のつく学校がいくつかあるので、このあたりが朱雀地区なのだろうか。しかし、東山区にも右京区にも朱雀という町名がある…。特定の地域を指すわけではいのだろうか?
 結論が出ずモヤモヤした気持ちは残るが、疑問が解消したところで馬券が当たるわけではないということで、調査は打ち切りとする。気になる方は独自に調査を進め、結果を報告していただければありがたい。

 さて朱雀S。今年からハンデ戦になったようで、少頭数だが荒れそうな雰囲気である。穴っぽいところを狙っていきたい。
 前に行きたい馬が揃い、しかも少頭数。差し馬にとっては願ってもない状況である。前残りの京都とはいえ、6週間開催の最終週だし、後ろから行く馬を中心に据える。
 本命は◎オールブランニュー。京都は0-0-0-4と実績がないのが気がかりだが、前々走のダート戦以外は、1着馬とそれほど差のない時計で走っている。展開の助けを借り、激走を期待したい。
 もう一頭、気になるのが○ウインバンディエラ。昇級初戦の前走を0.4秒差にまとめた。
 両馬ともハンデも手頃。彦根Sのレベルが低かった可能性もなきにしもあらずだが、そのときはしゃあない。馬券はこの両馬が入った6枠から、枠連で勝負。

 欅Sも穴っぽいところから◎ナニハトモアレを本命にする。

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2012年5月24日木曜日

書評 東野圭吾『十字屋敷のピエロ』(講談社文庫)

 わが家の本棚に、未読の東野小説がおかれていた。例によって母からの借り物らしいが、いつの間にわが家にやってきたのだろうか…、という疑問は後回しにして、さっそく読んでみた(それでいいのか)。

 本作は、1992年に文庫が刊行された、東野さんの初期の作品。
 十字型をした屋敷で女性が自殺する。そして四十九日の夜、今度はその夫と秘書(浮気相手)が殺される。夫妻の姪の視点から物語は進む。
 殺人事件の犯人は、本書の半ばあたりで明らかになる。
「まだページが残っているなあ。このままで終わるはずがない」
(こういうのが分かってしまうのが紙の本の欠点であり、この欠点の克服が電子書籍に期待するところの一つなのだが、それはまた別の話)。
 主人公である夫妻の姪は、事件の解決に疑問を持ち、真相に迫っていく。そして起こる第二の殺人。ついには真犯人が明らかになり、そしてラストはお得意のどんでん返し。またしても、東野さんの筆力、構成力に引き込まれ、あっという間に読み終えた。「毎度おおきに」てなところである。

 特徴的なのは、ピエロの人形から見た情景が間に挟まれることだ。この視点を挟むことにより、生身の人間の動きからでは得られない情報がストーリーに加わり、ミステリーにスパイスをきかせている。東野さんらしい、チャレンジングかつ魅力的な試みだ。

 動機の点で少し物足りない部分はあり、鍵を握るトリックにも若干無理がある気がしないでもないが、少ない登場人物の絡みが巧みに展開されていて、臨場感のあるミステリーに仕上がっている。
 主要女性陣たちの美人セレブっぷりに注目(締めはそれかよ)。



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2012年5月22日火曜日

書評 J・P・ホーガン『巨人たちの星』(創元SF文庫)

 巨人シリーズ三部作の最後の一冊。『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』で散りばめられた謎が次々に明らかになり、すべてがつながっていく。

 第一作が科学的興奮に満ちた知的SFなら、第二作は太古のガニメアン(宇宙人)たちとの交流を取り上げたハートフルSF。そしてラストを飾る本作は、意外なところから現れた「敵」との駆け引きを描いたハラハラドキドキSFと言えよう。

 地球人、太古のガニメアン、そして現在のガニメアンが一致協力し、敵に立ち向かう。ガニメアンの科学力と地球人の悪知恵の相乗効果により、無類の強さを発揮するところが面白い。
 現実の地球の歴史と、架空の人類の進化史を絶妙に組み合わせた、アッと驚くストーリーが展開される。
 ネタバレになるので詳しく魅力を伝えられないのが残念だ。SFファンでなくとも楽しく読めることは私が保証する(保証したからといって、どうもしないのだけど…)。サイエンスが散りばめられたミステリーと聞いて興味をそそられる方は、是非一作目から読んでみてほしい。



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2012年5月20日日曜日

2012オークス、東海S 予想の回顧

 土曜は東海S。本命の◎グリッターウイング
「従来のマクりの競馬では通用しない。先行させたい」
という陣営のコメント。しかし、ゲートは普通に出たものの、騎手が押しても押しても前へ進んでいかない。馬が
「最初はゆっくりでエエんやろ」
と思ってしまっているようだ。四位騎手が
「アホ。そんなんじゃ通用せえへん」
と叱る意味も込めたのかどうかは分からないが、向こう正面でグイグイと順位を上げ、3、4コーナーで1番人気のワンダーアキュートの外をかぶせていくという強引な競馬。よほど力がないと、こんな競馬では勝ち負けできない。案の定、直線は失速し、11着に終わった。ある意味、見せ場はあったが、ハチャメチャなレースだった。この経験が次に生きるかどうか。

 日曜はオークス。本命◎ヴィルシーナは2番人気。道中は先団を見る位置取り。いい感じだ。ところが、向こう正面ですでに手綱が動き始める。4コーナー手前では早くもムチが入り、直線入り口ではウチパク騎手が激しく追い始める始末。
「こりゃアカン」
と、ほぼ諦めムードだったのだが、追い通しでしぶとく伸びて2着を確保。よく2着に来たもんだ。よほどズブい馬なのだろうか。
 1着はジェンティルドンナ。お姉ちゃん(ドナウブルー)が輸送が苦手な馬なので「この馬も初の関東遠征で馬体を減らすかも」と評価を下げていた。しかし、馬体重は+4 kg。パドックでも落ち着いており、抜群の気配。
「こりゃ押さえなイカン」
と厚めに買っておいて正解だった。結果は5馬身差の圧勝。強かった。

 安いとはいえ、オークスは的中。この勢いで来週のダービーも連続的中といきたい。

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2012年5月19日土曜日

2012オークス オレの予想を聞いてくれよ

 オークス、ダービーと続く、競馬カレンダーにおいて最も盛り上がる2週間がやってきた。まずはオークスを当てて、ダービーへつなげたいところだ。

 オークスをバッチリ的中した記憶といえば、ダンスパートナーが勝ったときである。このときの2着はユウキビバーチェ。たしか、その年のチューリップ賞の1、2着馬が、順番を変えてオークスでも1、2着となった。当時はチューリップ賞とオークスの結びつきが強かったのだ。馬連が2000円近くついたのだからおいしかった。
 これはいつのことかと思って調べてみると…何と1995年。17年も前の話かよ。それ以来、16年間、まともに的中してないっちゅうことか? その頃は桜花賞で万馬券を当てたりして
「牝馬クラシックとは相性がよい」
と勝手に思っていたのだが、いつの間にかそうではなくなっていたらしい…。今年のレースをズバリ的中して、過去の栄光を取り戻そう。

 今年のレースは、桜花賞1~3着馬とフローラS勝ち馬の4頭の争いという下馬評。果たしてこの4頭で決まるのかどうか。
 桜花賞から距離は800 m伸びるが、この時期、血統的な距離適性はあまり関係ない。スタミナタイプよりも、切れ味のある、速い上がりを使える馬を狙っていきたい。
 本命は◎ヴィルシーナ。陣営がオークス向きと見て、ここを目標に仕上げてきた馬だ。その上昇度を見込んで本命に推したい。ディープインパクト産駒は、重賞を二つ勝つ馬がなかなか出なかったように、ピークが長続きしない。逆にいうと、ビシッと仕上げられたときには無類の強さを発揮するということだ。ヴィルシーナにとって、今回がそれにあたると見た。
 ディープインパクト産駒のこの特徴は、サンデーサイレンスの初期の産駒と同じだ。サンデーの初期の産駒は(特に牝馬は)、燃え尽き症候群とでもいうように、大レースで一世一代の走りを見せ、その後はしぼんでしまう馬がたくさんいたように思う。息子(ディープ)もその特徴を引き継いだのだろうか。
 今年のレースに話を戻そう。相手筆頭は○ミッドサマーフェア。前走の勝ちっぷりが強烈だった。人気しているようだが、◎-○の馬券を厚く押さえたい。
 四強の他の2頭にも触れておく。ジェンティルドンナは距離よりも輸送が不安。アイムユアーズは切れ味の点でやや劣るか。
 推奨穴馬はトーセンベニザクラ。桜花賞は8着だったが、0.6秒差なら悲観する内容ではない。しかもそのときは関西への遠征で馬体重を減らし、万全の状態ではなかった。長距離輸送のない今回、馬体重が増えているようなら要注意。

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2012年5月18日金曜日

2012東海ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 何かヘンだ。
 何がヘンって、京都で東海ステークスが行われることだ。京都は東海地方とちゃいまっせ。なぜ改修中でもないのに中京ではなく京都でやるのか。その原因となっているのが、開催日の組み方だ。
 ご存じと思うが、中央競馬は4週間(8日間)の開催が基本である。しかし、この基本が昨年から崩れている。昨年は震災の影響があり特殊な日程を組んでいるのだと思っていたのだが、今年もヘンな日程が続いているのだ。
 たとえば、今の第3回京都開催は6週間(12日)となっている。何で6週間なのだろうか。東の開催や三場目の開催と初日がずれたりして、ややこしくて仕方がない。来年からはこんなのはやめて、従来通り4週間開催で組み立てくださいませんか。気持ち悪くてよく眠れませんので、ぜひお願いします(今年は小倉開催が6週間で例年より2週間短いが、この2週間のためにこんなややこしいことをしてるんやろうか…)。
 競馬の開催日が不規則になっただけで気持ちが悪くなるのは私だけなのだろうか。競馬カレンダーが体に染みついた仲間が全国にいることを信じて話を続けたい。

 というわけで今年は京都で行われることになったこのレース。当然、傾向も変わってくるだろう。
 ところで、ダート1900 mの重賞というのは珍しい(もしかして初めて?)。この京都ダート1900 mのレースは、下級条件戦を中心に、ここ2、3年で数が増えた。何でも、スタートから1コーナーまでの距離が長いので、非常にクリーンなレースとなる傾向にあり、騎手の評判もよいらしい。そういうわけで、JRAはこの距離のレースを増やしているそうだ。

 さて今年のレース、出ていればおそらく抜けた人気になったであろうゴルトブリッツが回避。荒れそうな雰囲気が漂ってきた。
 私の本命は◎グリッターウイング。前走はそのゴルトブリッツから0.6秒差の6着だったが、外を回ったものだったし、昇級初戦ということを考えるとそれほど悪くない。今回は内枠も引いたし、ある程度前につけて馬群から抜け出すという新しいレース運びを期待したい。
 推奨穴馬はシビルウォー。前走は大敗したが休み明け。その一走だけで評価が下がりすぎていないか。

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2012年5月17日木曜日

書評 東野圭吾『あの頃ぼくらはアホでした』(集英社文庫)

 東野小説をたくさん読むうちに、東野圭吾さんという人間に興味が湧いてきた。手を変え品を変え、次々と魅力的なミステリーを書いていくスーパー小説家であることはもちろんよく分かるのだが、何でも大阪出身で、しかも大学は理系の学部だというではないか。
「どういう人なんだろうなあ」
と思っていたところに本書を見つけ、購入。「東野さんも、ぼくらと同じアホでした」ということが分かって安心した(笑)。

 本書は、東野さんが中学、高校、大学時代を振り返って書いたエッセイ集。中学時代から順に、ほぼ時系列順にまとめられている。
 東野さんは大阪のちょっとガラの悪い地域のご出身らしく、中学はえらく荒れていたようだ。私も大阪府出身なのだが、私よりも一回り以上年上なので、私の時代とはずいぶん雰囲気が違う。私の中学・高校時代には、腹巻きなどしてる輩はおらず、ヤンキーといえば短ラン・ボンタンがユニフォームだった(フォーゼの影響で、また短ラン・ボンタンが流行ったりするんだろうか)。
 そんな荒れた中学時代から始まり、高校を経て、大学を卒業するまでのエピソードが面白おかしく書かれている。ワル生徒たちとの交流(?)、怪獣番組、定期券の不正使用、浪人、大学の体育会系のノリなど、さまざまなネタを軽やかなタッチで描くところは、さすが東野さんである。一昔(いやもっと昔か)の大阪の雰囲気が漂っており、なんだか懐かしい感じがした。私でさえそうなのだから、同世代の方が読めば懐かしさ倍増ではなかろうか。

 東野小説を通り越して、東野さん本人に興味を持っている人には是非お薦めの一冊である。



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2012年5月15日火曜日

書評 野尻抱介『太陽の簒奪者』(ハヤカワ文庫)

 野尻さんの『南極点のピアピア動画』の書評を複数箇所で目にして「なかなか面白そうだ」と興味を持った。で、その『ピアピア』を読もうかなとも思ったのだが
「話題になっている本を読むのは何か悔しいなあ」
という「あまのじゃく」な発想が働き、まずは過去の作品を読んでみようと選んだのが本作。この作品を選んで正解だった。

 冒頭(プロローグ)は、江戸時代から始まる。
「この話がどうつながっていくのだろうか」
なかなかワクワクするスタートだ。
 そして本編の第1章は、水星観察の場面。何と、水星に構造物ができ、水星の地殻から採った物質を太陽へ向けて放射し、太陽にリングを作っている様子が観察される。
 水星人が存在したのか、それとも宇宙人が水星に到着してリングを作っているのか、はたまたそのリング自体が宇宙からやってきた生物で、自己増殖しているのか。
 こんなところから物語は始まる。

 そのリングによって、地球への太陽光が減少し、地球は壊滅状態へと向かっていく。当然
「このリングを何とかせにゃならん」
という話になり、人類は水星へ人間を送り、リングを破壊しようとする。
 リングは一体どういう構造なのか、それを設置しているのは誰なのか。その謎が明らかになり、ストーリーはさらなる段階へ進む。そして最終的には「未知との遭遇」へと話は展開する。というのが粗筋。

 こういうストーリーを「ハードSF」というらしいが、たしかにかなりハードな科学的展開を堪能した。
 印象的だったのは、終盤の「未知との遭遇」の場面。
「おお、シュールやなあ」
という場面が展開される。こういう感じが『ピアピア』へつながっていくのだろうか。是非そちらも読んでみたいと思った。

 リングの組成、その由来、そしてそれが「未知との遭遇」へとつながっていく過程が無理なく導かれており「これぞSF」というストーリーが堪能できる。
 しかし一番の特徴は、その過程ではなく、結論にあたる部分ではないか。私がいままでに読んだSFにはない結末だった。本作の「未知との遭遇」は、暖かいものでもなく、かといって冷たくもなく、上にも書いたようにシュールな出会いだった。いままでにない読後感だ。
 あまり書くとネタバレになるので魅力を伝えるのが難しいが「平成時代のシュールなSF」と聞いて興味をそそられる方には是非お勧めである。



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2012年5月13日日曜日

2012ヴィクトリアマイル、都大路S、京王杯SC 予想の回顧

 土曜は都大路S。本命◎ミッキーパンプキンは快調にハナを切ったが、直線半ばで捉まり、7着に沈んだ。さすがに今週あたりからは、京都も差しが決まりだしたようだ。

 京王杯は◎サンカルロがいつもよりも前につけたが、直線では伸びを欠き、とほほの10着。そうは見えなかったが、道中かかっていたのだろうか。何とも不可解な負けっぷりだった。
 このレース、勝ったサダムパテックはともかく、2着のレオプライム、3着のインプレスウィナーは全くノーマークだった。これは何回買っても獲れそうにない。

 そして日曜はヴィクトリアマイル。本命◎ホエールキャプチャは3、4番手からの競馬。それほど流れは速くなく、GIとしてはむしろ遅いくらいなので、絶好の位置取り。直線半ばまで持ったままで待つ余裕を見せ、追い出すとスッと伸びて快勝。見事期待に応えてくれた。
 ただ、2着のドナウブルー(8枠)は押さえておらず、馬券はハズレ。枠連2740円を逃したのは痛かった…。
 とはいえ、本命馬が1着になったのだから、予想の流れはよいということにして来週へ向かいたい(反省せんのか)。

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2012ヴィクトリアマイル、栗東S オレの予想を聞いてくれよ

 今週はヴィクトリアマイル。まだ7回目の新しいGIだ。

 以下は各方面(特に関西方面)から散々言われていることなので、今さら私が指摘する必要もないのだが、でも言わずにはいられない。何がって
「こんなに東京の1600 mばっかりでGIをやらんでもエエやろう」
ということだ。
 先週から始まった、東京での5週連続GI。5週とも東京というだけでも「何だかなあ」なのに、それに加えて5週のうち3週が1600 m。これはやりすぎだろう。一つか二つ、関西に下さいよ。その候補の筆頭が、このヴィクトリアマイルだ。是非ご一考下さい(誰に言うてるねん)。

 文句を言っておいて馬券を当てようというのは虫が良すぎるかもしれないが、そこはJRAの懐の深さを信じたい。
 今年のレース、昨年までのような軸となる馬がいない。ここ4年はウオッカ、ブエナビスタという確固たる軸がいたのだが、今年はそれにあたる馬が不在だ。堅く収まりそうにない。
 メンバーを見ると、実績ならアパパネマルセリーナ、勢いならオールザットジャズフミノイマージン、この4頭が人気を集めそうだ。そこで、人気の盲点になっている◎ホエールキャプチャを狙ってみたい、という予定だったのだが…土曜の昼の時点でホエールキャプチャは何と2番人気。あらら。ちょっとアテは外れたが、この馬を軸に据えたい。相手筆頭は、こちらは本当に盲点になっているアプリコットフィズ。そして、この2頭が同枠に入った。これは「枠連で買え」という天の声に違いない。今週は枠連で勝負する。6枠を軸に、1枠、5枠、7枠を押さえる(もちろん6-6も)。
 推奨穴枠(いま作った造語です)は3枠。アニメイトバイオが15番人気、スプリングサンダーが16番人気。ナンボなんでも軽視されすぎでは。

 栗東ステークスはトウショウカズン。57 kgでも。

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2012年5月11日金曜日

2012都大路S、京王杯SC、京都HJ オレの予想を聞いてくれよ

 私のパソコンが修理中で妻のを借りているため、あまり長時間使うことができない。なかなか不便である。一家に2台もパソコンがあって、修理中でも使えるだけ恵まれているのはずなのだが、人間、一度便利な環境になると、なかなか不便なほうには戻れないものだ。

 というわけで、予想も手短に。
 土曜の京都メインは都大路ステークス。確か1600 mのレースだったと思うのだが、いつの間に1800 mになったのだろうか。
 安田記念を狙うのはちょっとなあ…という馬が勢揃いするレースという印象だが、今年もそれっぽいメンバーが揃った。
 その中から、私の本命は◎ミッキーパンプキン。前走が少し頼りない結果だったが、前につけて大崩れなく走るこの馬に期待したい。前有利の馬場で粘り込んでほしい。
 推奨穴馬は鉄砲駆けするアドマイヤメジャー

 京王杯SCは◎サンカルロで仕方ないか。

 京都ハイジャンプも予想しておく。本命は◎マーベラスカイザー。先日200勝を達成した北沢騎手を応援したい。たしか同級生では…と思って調べてみると、北沢騎手のほうが一つ年上だった。がんばれオッサン。

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2012年5月6日日曜日

2012NHKマイルC、京都新聞杯 予想の回顧

 土曜の京都メインは京都新聞杯。本命の◎ニューダイナスティは中団につけるが、3コーナー過ぎから早くも激しく手が動きはじめ、直線では早々と脱落。10着に終わった。
 穴を狙ったから仕方ないとはいえ、まったく見せ場がないとさすがにヘコみますなあ。

 日曜はNHKマイルカップ。本命は1番人気の◎カレンブラックヒル。好スタートを決めると、何とハナを切るという大胆なレース運び。格好の目標になるのではと心配したが、杞憂だった。直線では他馬を引きつけてからスパートすると、追いすがる馬を突き放し、3馬身半差の快勝。
 秋山騎手は初のGI制覇となった。今日は、ここ1番で大胆な騎乗だった。渋い騎乗と飄々(ひょうひょう)とした性格で、デビュー当初から応援していた騎手だけに、私も嬉しかった。おめでとう。グランデッツァにも乗せてあげたいのだが、社台が外人騎手マンセー(死語)やからなあ。
 しかし、馬券は2着のアルフレードを押さえておらず、ハズレ。秋山騎手GI初制覇の祝儀ということにしておきたい(反省せんのか)。

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2012年5月5日土曜日

2012NHKマイルC オレの予想を聞いてくれよ

 今週はNHKマイルカップ。ダービートライアルからGIに昇格して、早くも17回目を迎える。早いもんだ。
 当初は「マル外ダービー」などといわれ、クラシックに出られなかったマル外馬たちが強さを見せつけ、クラシックよりもレベルが高いという評価もあったが、それも今や昔。いまではマル外という言葉もほとんど死語になり、クラシックもこのレースも内国産馬がほとんどである。サンデーサイレンス恐るべし。
 いずれ日本の三冠レースは、菊花賞の代わりにこのレースが入るというかたちになるのだろうか。菊花賞の好きな私としては寂しいが、時代はそういう方向に向かっているようだ。

 さて今年のレースの予想にいってみたい。今回は前走が皐月賞だった馬の参戦が少ない(2頭のみ)。異例の少なさではないだろうか。
 その前振りとはまったく関係なく、私の本命は◎カレンブラックヒル。ニュージーランドTの1着馬はこのレースではいまいち走らないというデータもあるが、そのジンクスを乗り越え、スーパーホースへの階段を上がっていったもらいたい。ダイワメジャー産駒、平田厩舎、そして秋山騎手に、初のGIを届けてほしいものだ。
 推奨穴馬はオリービン。前走の4着で評価を下げているようだが、その前走は中山1600 mで不利な大外枠で、しかも出遅れ。にもかかわらず4着にまとめた。スタートさえまともなら大駆けが。

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2012年5月4日金曜日

2012京都新聞杯 オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインは京都新聞杯。「まだ言うか」と言われるのは承知だが、やはりこの時期の京都新聞杯というのはなじめないなぁ…。京都新聞杯といえば菊花賞のトライアルというイメージが抜けないというか、しっくりくるのだ。かといって、菊花賞の日程が前倒しになって、トライアルは阪神で行われるから、菊花賞トライアルに復帰するのは無理がある(阪神競馬場で京都新聞杯はさすがにマズイよな…)。ここは、涙を呑んで耐えるしかなさそうだ(大げさ)。
 しかし、秋に戻すのは無理としても、このような中途半端なレースではなく、もう少し格の高いレースにしてあげたいものだ。

 オヤジのぼやきはこれくらいにして、予想にいってみたい。
 今年も、例年のごとく、皐月賞で残念だった馬vs.新興勢力という構図。しかし、ここ10年の連対馬を見ると、前走が皐月賞だった馬は20頭中の5頭しかいない。そして、活躍が目立つのが、前走で長距離の500万条件戦を勝ってきた馬、とくにムーニーバレーRC賞組だ。
 というわけで本命は◎ニューダイナスティ。前走で、そのムーニーバレーを逃げ切った馬だ。差しが決まり始めたとはいえ、いまの京都はまだまだ前に行ける馬が有利。スッと前につけての粘り込みを期待したい。京都2-1-0-0と大得意なのもいい。
 推奨穴馬も500万条件勝ち上がり組からショウナンカンムリトーセンホマレボシ。この両馬も先行脚質だ。

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書評 米長邦雄『われ敗れたり』(中央公論社)

 往年の名棋士であり、現在の日本将棋連盟会長である米長さんが、いま最強の将棋ソフトである「ボンクラーズ」と対局した過程を振り返って著した一冊。
 この対局についてあまりご存じない方のために、まずはこの対局の意味を簡単に説明しておきたい。

 将棋ソフトの存在はみなさんご存じだろう。ひと昔前までは、アマチュアレベルでも物足りないようなレベルでしかなく、将棋を覚え立ての素人が暇つぶしにやる程度のものだった。
 しかし、この10年ほどのレベルアップには驚くべきものがあり、ついにはプロのレベルに迫ってきた。ハード/ソフト両方のレベルが向上し、さらにその相乗効果もあったのだろう。将棋のルールを知っている人は、試しに1000円のソフトを買って対局してみてほしい。日常的に将棋を指している人でなければ、おそらくコテンパンにやられてしまうだろう。

 そこで将棋連盟会長である米長さんは、プロとコンピュータが公式の場で無断で対局することを禁止した。コンピュータと棋士の対局も、将棋連盟の管轄下においたわけである。そこにはいろいろな思惑があっただろうが、私が勝手に想像するところでは
「人間vs人間とは全く違う戦いになる」
という考えがあったのだろうと思う。

 そして、ここが米長さんの面白いところ(ちょっと策を弄しすぎな感もあるが)なのだが、自分がコンピュータと対局する方向へ話を持っていく。そこから、対局へ至るまでの日々、および対局そのものを振り返ったのが本書というわけだ。
 前置きが長くなってしまったが、本書の背景は理解していただけただろうか。

 本書を読んで感じたことをひと言で表すなら「人とコンピュータの対局は、新しい文化を生み出すだろう」ということだ。
「コンピュータを相手に人間が将棋を指しても、無機質な戦いにしかならないんじゃないの?」
と感じる人も多いだろうが、おそらくそれは間違いだ。何がどう間違っているのか、それが書いてあるのが本書である。それを示している部分を一つ引用しておこう。

 実はこのコラム(週刊誌の記事)を書くに先立って、私(米長さん)は羽生善治に会い、コンピュータ将棋についてどう考えているか、話を聞きました。もしも、どうしてもコンピュータと対局しなければならないとしたら、どういう条件で、どのように準備をするのか。そう尋ねると羽生は、
「もしもコンピュータとどうしても戦わなければならないとすれば、私はまず、人間と戦うすべての棋戦を欠場します。そして、一年かけて、対戦相手であるコンピュータを研究し、対策を立てます。自分なりにやるべきことをやったうえで、対戦したいと思います」

というわけだ。相手がコンピュータであろうと人間であろうと、対策を練り、準備を整え、精神を集中してそれと戦うところには、必ずや新しい何かが生まれるはずだ。それは文化の一つなのだと私は思う。
 今回、コンピュータに対して研究を重ね、ある意味、人生をかけて対局したのが米長さんである。そのドラマが面白くないわけがない。将棋やコンピュータに興味がない方でも楽しめる本だと思う。

 最後に、コンピュータvs人間の将棋の対局について、私見を述べておきたい。
 ほぼ間違いなく、近いうちに人間はコンピュータに勝てなくなるだろう。オセロやチェスと同様の未知を同様の道をたどるというわけだ。しかしこれは「コンピュータの勝ち」と言い切るべきものではない。なぜなら現状は、「コンピュータvs人間」というよりも「コンピュータと人間の合同チームvs人間」という図式になっているからだ。コンピュータソフトは、人間が作り出してきた過去の歴史である膨大な棋譜をインプットし、人間の差し方を分析・学習し、そのうえで次の一手を考え出している。いわば、人間のやり方を模倣して思考しているのだ。言い方を変えれば、まだまだソフトの開発者の棋力によるところが大きいといえるのではないか。
 本当にコンピュータが人間に勝ったと言えるのは、たとえば将棋の「ルールだけ」をコンピュータに教え、そこから差し手を考えるようなソフトが人間に勝ったときではないだろうか。それが実現するのがいつになるのかは想像もつかないが、そのときはいまの定石とはまったく違った展開の対局が行われるだろう。それはそれで、ワクワクする未来である。



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2012年5月2日水曜日

息子が2歳になった おめでとう

 先日、息子が2歳の誕生日を迎えた。上の娘(4歳半)が2歳になったときは、それまでの2年間がえらく長く感じたものだが、今回は違った。
「え、お前、もう2歳? ウソやろ~」
てな感じである。ほんとにあっという間だった。子どもが二人いると、4倍慌ただしいですな。
 親がちょっとでも見えなくなるとピーピー泣いたり、保育所の一時保育に預けられてはワンワン泣いたり(給食は、しっかりおかわりするんだけど)していたのもなくなり、ずいぶんとお兄ちゃんになってきた。夜もお姉ちゃんと二人でネンネしてくれて、お母さんもお父さんも助かってるぞ。残る課題は夜泣きやなあ。早く克服しよう。

 誕生日当日は、お父さん(私のこと)とお姉ちゃんで作った抹茶シフォンケーキでお祝いをした。写真で見るとあまり美味しそうに見えないが、けっこう上手にできた。


 これからも元気に育っていってください。

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2012年5月1日火曜日

2012天皇賞(春)、下鴨S、青葉賞 予想の回顧

 土曜の京都メインは下鴨S。
 本命◎シースナイプはポンとゲートを出たが、1コーナーで揉まれるようなかたちになり、少し位置取りを下げた。いまの京都の馬場を考えると、これが痛かったかもしれない。中団からレースを進めるが、直線もたいして伸びず、6着まで。
 青葉賞は◎サカジロオーが完敗の14着。穴を狙っての結果だったので「こういうこともあるさ」と流しておきたい。

 日曜は天皇賞(春)。◎オルフェーヴルはご存じの通り不発に終わり、まさかの11着。これだから競馬は分からない。前走後の調教再審査でリズムが狂ったのだと思う。その狂ったリズムが元に戻るのか、それとも狂ったまま終わってしまうのか。次走がどこになるかは現時点では未定だが、大いに注目のレースとなりそうだ。
 勝ったのはビートブラックイングランディーレが逃げ切ったレースを思い起こさせる展開だった。2番手につけた馬(ビート)とハナを切った馬(ディーレ)の違いはあるが、集団馬群を大きく引き離してレースを進め、その馬群が硬直状態に陥っているのを尻目に、3コーナーから果敢に仕掛けて直線ではセーフティリードという展開はまったく同じ。大穴を開けた。気楽な立場だったとはいえ、石橋脩騎手のファインプレーだと賛辞を送りたい。
 こういう展開になったとき、結果的には、その原因は集団馬群を引っ張る立場の馬にあるらしい(ブエナビスタが3着に敗れて大波乱となった女王杯もそうだった)。今回で言うと、ユニバーサルバンクトウカイトリックあたりが追いかけるべきだったのだろうが、これらも人気薄だし、それを望むのは酷か。トーセンジョーダンギュスターヴクライが勇気を持って仕掛けていれば違った展開になったのだろうが、後ろのオルフェーヴルを意識すると、それもできなかったか。まさに「ハマった」レースだった。

 ビートブラックは菊花賞で本命に推した馬なのだが、近走は重賞で掲示板に載るのがやっとの成績。今回は馬券の対象外だった。
 こういう、何回買っても獲れそうにないレースはサッサと忘れて来週に向かうとしよう(反省せんのか)


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【読書メモ】川島誠『800』(角川文庫)

 陸上競技をテーマにした作品はたくさんあるが、Two Lap Runnerを主人公に据えたものは珍しい。Two Lap Runnerとは、トラックを2周するランナー、すなわち800 mの陸上選手のことだ。  2人のTwo Lap Runnersが主人公。1人は湘南の海辺に住む、...